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「あの…これ落としましたよ、!」
後ろから声が聞こえ、振り返ると俺のハンカチを差し出す制服姿の女の子が居た。彼女はぱっちり二重で、さらさらの黒髪を靡かせ、俺に微笑んだ。
「ありがとう、君1年生だよね?俺は1年のクラスに転入する宮舘陽翔です。よろしく!」
手を差し出した時、ようやく我に返る。初対面の男から握手を求められ、不審に思う女子が大半だ。でも彼女は
「陽翔君よろしく、私は里崎愛美。同じクラスになれるといいね!」
と明るく返事をし、俺の手を握った。
彼女の手は彼女の笑顔のように暖かく、今にも吸い込まれそうだった。