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__現場
『えーっと…依頼主は?』
事件の現場に来てから困った。
依頼主どころか、遺体もないし市警すらいない。
『どういうこと?』
もしかして、場所を間違えた?
いや、でも海岸沿いの大きい港なんて此処しかないし。
『何で___ッ!』
後頭部に強烈な打撃を食らった。
脳と視界が揺れる。
振り向いた時にはもう遅かった。
私は薬をかがされ、眠ってしまった。
『__ん。此処、どこ?何してたんだっけ。』
起きたら見慣れない天井。
空気が冷たい。
それに、嫌いな匂いがした。
鉄__血の匂い。
かぎ慣れてしまっていることが憎い。
「よぉ。やっと起きたか。ボスがお呼びだぜ。」
『誰。』
思わず攻撃的な目で見てしまった。
敵対存在と思われたら面倒くさいのに。
「俺か?俺はな、このエイト・カリンドの団員だ。聞いたことあんだろ?」
エイト・カリンド。
ヨコハマで活動する非合法組織。
先代マフィアが潰したと聞いていたが、残っていたのか。
『へぇ…。』
適当に相槌を打ってその場は受け流した。
男は私をボスの前へと連れて行った。