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【中華人民帝国 朝鮮半島軍事区域】
とうとう、中国帝国が動き出した。散々泳がせておいた日本に絶望を味わわせるつもりなのだ。
「桜蘭兵国家主席。大陸間核弾道ミサイル、全弾の発射準備完了。」
桜蘭兵国家主席が立つ前のモニターには日本列島が映されていた。モニターに映る日本列島は所々赤くマーキングされている。東京、大阪、福岡、愛知、京都、北海道……日本の全ての都市や県庁所在地に弾道ミサイルの着弾マーキングがされていた。
「……やれ。」
「はっ!!」
桜蘭兵国家主席の合図と共に部下は指示を出す。50を超える核ミサイルと200を超える対艦ミサイルが日本列島に向けて一斉に発射された。
【統合連邦国防軍 司令本部】
もちろん、中国帝国のミサイル発射は国防軍の対空レーダーにも直ぐに映った。
「永田司令!!中国帝国がミサイル発射!!発射地点は、朝鮮半島と推定!」
「何!もしや……核ミサイル……を……」
永田は血相を書きながら直ぐに指示を出す。
「直ぐに着弾予想区域全域にJアラートを発動しろ!!国防陸海軍はミサイル迎撃に当たれ!!!対艦ミサイルは百歩譲っても核ミサイルだては絶対本土に着弾させるな!!!」
「永田司令……核ミサイルの着弾予想地点に司令本部も含まれています……早く退去を……!」
「何を言う!核ミサイルの迎撃が今は最優先だろ!」
永田の指示により、陸海軍がミサイル迎撃を市街地で始めた。平和を送っていた国民は急な国防軍の動きに現実に戻された。今は戦争中なのだと。しかし、国防軍の迎撃も虚しく、一発の核ミサイルは福岡に着弾した。続いて2発は京都に着弾し、そして3発目は大阪……4発目は北海道……5発目は東京……。日本列島には計7発の核ミサイルが命中した。それでも、国防軍は13発の核ミサイルの迎撃に成功したのである。しかし、200を超える対艦ミサイルは問答無用で日本各地に降り注いだ。この時点で死者数は5000万人、負傷重傷者は3000人を切っていた。司令本部では職員の地下シェルターへの避難が進められていた。永田は地下シェルターで部下に確認する。
「核ミサイルの着弾した都市は……?」
「はい……現時点で確認されたのは、東京、福岡、大阪、北海道、京都、愛知、そして……」
「神奈川です……。」