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柘榴とAI

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国大好きマン
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「さささささささささ咲苗〜!!!!あんたグルチャでまずいことになってる!!」どたどた叫びながらまつりが部屋に突入してきた。
数時間前、いのりと揉め事になった咲苗のもとに先生が駆けつけてきて大きな騒動にはならなかったが、先生の目の届かないグループチャットではひどい騒ぎになっていた。
夕食を終えて消灯時間を過ぎた頃、いつも通りにShut/DoWnの活動をしようと先生の没収から隠し持っていたパソコンを取り出して作業をしていた。
「ほんとだ、、通知百件超えてるんだけど、、、」鈴之助は震えた。
「いのりちゃんが嘘をつくわけない、咲苗って顔だけいいやつだって思ってた、、、俺でもこんな悪口言わねぇぞ。」真央は引いた。
だが、こんなことで傷つく咲苗ではない。
むしろ咲苗の心の中では、そんな言葉を言われた方が落ち着いた気がした。
でも、それを口にする勇気はなかった。
「いや、顔だけがいいやつはどっちだよ」珍しくまつりは顔を顰めた。
残り3人がまつりの毒舌を聞いたのは何年振りだっただろうか。
「これ、カッターキャーされる覚悟なきゃダメなレベル?」咲苗は首を傾げた。
「だと思う、、」鈴之助は汗を垂らした。
「鈴之助、、、あんたにも火種飛んでるわよ。鈴之助がいのりが告白したのをフったって」まつりはテキストを鈴之助に見せた。
「三浦くんが菅野さんの告白を断った、、、いやいつ!?」鈴之助は固まった。
「んなあ、誰もシャッドダウンの活動なんて知らねえよな?クラスの奴ら。」真央は囁いた。
「なんで?まあ、私は誰にも言ってないよ。」咲苗は答えた。
「僕も誰にも言ってない。」鈴之助は答えた。
「言ってはないけど、ちょっと心当たりがある。」まつりははっきり言った。
「いのりちゃんが転校してくるちょっと前のことなんだけど、私、ななせっていう愛されキャラの妹がいて。シャッドダウンの会話、聞かれちゃってたかも、、、」まつりは俯いた。
「その子、何年生?」鈴之助は聞いた。
「小学六年生」まつりは答えた。
「それで、妹のクラスのグルチャを偶然覗いちゃって、こんなのがあったの」まつりはスマホで別のスマホの写真を見せた。スマホに写っていたのは、『九条音咲苗、三浦鈴之助、根津木真央と永瀬まつりは音楽活動をしてる。』と。
「ああ、あの件はこれが理由だったのね」咲苗は何かしら頷いた。
「なんのことだ?」真央は首を傾げた。
「数日くらい前、修学旅行の直前くらいに終わったんだけど、菅野さんのスマホを調べてってまつりに頼まれたの」咲苗は説明した。
「まつりてめーとんでもねぇこと言ってるじゃねぇか!これじゃあ咲苗普通に犯罪者だぞ!お前も、共犯者な!」真央は勢い余ってまつりに叫んだ。
「置いておいて」まつりはそっぽを向いた。
「それで、匿名でこんなメッセージが送られてきたそうなの。その匿名を突き止めたら、見事まつりの妹のSNSのアカウントだった」咲苗はスマホをスワイプしてメッセージファイルを見せた。
「つまり、、まつりの妹からシャットダウンの活動情報が漏れて、それを解散させようといのりさんが、、」鈴之助から血の気が引いた。
「どうして?」まつりは聞いた。
「単純に私が気に入らなんだろうね。鈴之助はともかく、真央、あんただって中身さえ治せばモテるって知らないでしょ。」咲苗は始めた。
「は?」真央は返す。
「つまり、イケメン二人に絡まれてる私らが妬ましいわけさ。菅野は学校中の男子の希望になりたい、でも二人は私らがいるせいで他の女に目を向けない、とでも考えているのでしょうね。」咲苗は続けた。
「目を向けないって、、、まるで僕が咲苗やまつりを特別視してるみたいじゃん。」鈴之助は呆れた。
「あれ、実際そうじゃないの?」まつりは覗き込んでいたスマホから慌てて顔を上げた。
「恋愛面で、って意味よ。」咲苗は苦笑いした、
「んじゃあぶっちゃけ鈴之助と真央って私と咲苗どっちがタイプ?」まつりは冗談気分で男子組に聞いた。
「空気。」真央はあっけなく答える。
「僕はどっちでもないかな、、、そもそも恋愛とかよくわかんなくて。」鈴之助は一汗かいた。
「初恋はいるのに、いまだにその子が諦められないの?」そういった咲苗の声に鈴之助はドキッとした。
「しかも相手は天才少女:深玻離瀬奈。」咲苗は続ける。
「な、なんでわかったの!?」鈴之助は慌てた。
「だって、昨日私が深玻離瀬奈そっくりって野次馬集まってたところの私を助け、深玻離瀬奈って名前を口にした時に顔が赤くなってたから。お兄さんの応援で見たことあるとか?」咲苗は聞いた。
「咲苗ってほんと心読める感じだよね。お兄ちゃんが深玻離瀬奈に憧れてフィギュアスケートを初めて、6年前に初めて大きな大会に出たんだ。ノービスのB。それで、初の大大会って親も予定空けて、僕も学校早退して見にきたんだ。それで、着いた時にはちょうどノービスCの最後の滑りで、その演目が深玻離瀬奈のだったんだ。7歳で百点を超える三回転と四回転のコンビネーション。当時の僕にフィギュアスケートなんてこれっぽっちもわからなかったけど、瀬奈ちゃんの演技ひとつで、僕はそれが綺麗だと思ったんだ。」
「瀬奈ちゃんねぇ〜、」まつりはにやけた。
「揶揄わないで!」鈴之助は叫んだ。
数年前
「お、三浦今日は早退なのか?」クラスメイトが鈴之助に聞いた。
「うん、お兄ちゃんの大会があるから。」鈴之助は笑った。
昼休みが始まる頃、ランドセルに荷物を詰めて迎えにきた両親と共に車に乗り、スケート会場へ行った。
「龍之介の演技はあと一時間後だから、ゆっくりしておこう。」父親が腕時計を見て言った。
「見てごらん、鈴之助。ノービスCの最後の子が滑ってるよ。」母親は鈴之助と目線を合わせ、アナウンスと共に出てきた深玻離を指差した。
音楽が始まるとともに深玻離は二回転サルコウを着地。ヘアカッタースピンの軸はブレず、三回転トウループと四回転サルコウを着地して観客を驚かせた。
だが、鈴之助を魅了したのはそこではない。
(なんでこの子、こんなに強いんだろう。。。いや。確かにフィギュアスケートですごい点数を出してるけど、そういうわけじゃなくて、、、)鈴之助は思った。
(説明できない、圧迫感というか、周りを黙らせる強さっていうか、、、まるで、「自分を見て」って叫んでるみたい。)鈴之助は思った。
演技は鳴り止まない拍手と共に幕を下げ、鈴之助も精一杯拍手した。
「すごかったわね!どこの子?」母親は父親に聞いた。
「葉側咲FSCだそうだ。まさかこんな子がいるとは思わなかったな。」父親は笑った。
「僕ちょっとトイレ!」鈴之助は立ち上がって席を離れた。
だが、本当の理由はトイレではなかった。
(出てくるなら控え室かな、、、?)
一度、話がして見たいと思った。
予想は的中した。
「あの、深玻離さん!」鈴之助は叫んだ。走ったせいで少し息が切れている。
彼女は振り返った。
コメント
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うわっ、第10話めっちゃ熱かった!!グループチャットの炎上から始まって、まつりの妹が情報漏洩元だったっていう展開にはビビったわ。しかも鈴之助の過去エピソードで深玻離瀬奈に憧れてた理由が明らかになるシーン、フィギュアスケートの描写が映像で浮かぶようでグッときた。「周りを黙らせる強さ」って表現に痺れたよ。咲苗の毒舌と洞察力も相変わらず冴えてるし、この作品のキャラの魅力が詰まった回だった!続きが気になりすぎる🔥