テラーノベル
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「ねぇ翔太、こっちの動画も可愛いよ」
阿部が、渡辺に寄り添って…
仲良く2人で動物モノのYouTubeを楽しんでいる
「あの2人…くっ付き過ぎじゃない?」
そう向井に揶揄われるが、当の2人は気にしていない
「まぁ、色々あったみたいだし…別に害もないし良いんでない?」
やけに物分かりの良い佐久間に、岩本は一瞬…視線を向けたが
下手な詮索は、しない事にした…
「この料理、凄く美味そう!」
今度は、グルメ動画に変わったのか…渡辺は目を輝かせて、釘付けになる
「涼太。これ作れない?」
渡辺が料理上手な幼馴染に声を掛けると
「あぁ…これ位なら………ごめん。無理」
宮舘は、一度了承したものの…すぐに態度を一変させた
「えぇ〜今出来るって、言いかけたのに…」
不満そうな渡辺の声に
「いや、そんな事は決して無い!」
宮舘はそう言いながらスマホを触り…
「そんな、力一杯否定しなくても…」
渡辺は、残念そうに呟いた
「?」
阿部のスマホが着信を告げ
「ちょっと、ごめん…」
そう言いながら、スマホを開く
「翔太、その料理なら…俺が今度、作ってあげる…」
スマホを置いて、一度チラリと宮舘を見て
すぐに渡辺に視線を戻す…
「阿部ちゃん本当!凄く楽しみ!お腹空かせて待ってるね」
そう言った渡辺に、笑顔で頷き…2人は再び動画を見つめる
こんな2人の過去に、あんな事があった何て…
佐久間以外のメンバーは、きっと予想していないだろう
渡辺は、阿部の隣で画像の続きを見続けながら
早くも、お腹が鳴りそうで…
バレない様に、ソッと摩った
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