テラーノベル
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⚠️ こちらはd!の二次創作です ⚠️
死ネタ BL要素 が これから出てきます
地雷 彡 は 回れ右 !
今回 は 話 短め です … ! すみません !
―昼・病室―
昼の光は、朝ほどやさしくない。
カーテン越しにまっすぐ差し込んで、病室を白くする。
ガラッ。
rbr「昼の回診、来たで」
sha「お、先生じゃん」
rbr「……なんやその言い方」
sha「昼だから?」
ロボロはカルテを見ながら、淡々と確認する。
rbr「食欲は」
sha「普通」
rbr「睡眠」
sha「夜中一回起きた」
rbr「理由」
sha「トイレ」
rbr「……以上」
一瞬で終わる。
sha「早くない?」
rbr「昼はこんなもんや」
シャオロンは、ベッドの上でごろっと横になる。
sha「ねぇ」
rbr「なんや」
sha「今日さ、売店で新しいプリン出たらしい よ」
rbr「……急にどうした」
sha「どんな感じなのかな〜って」
rbr「それ患者に勧めるもんちゃうやろ」
ロボロは少し笑いながら言った。
sha「じゃあロボロが食べて」
rbr「なんでや」
sha「感想聞きたいから」
ロボロは一瞬だけ考えて、
rbr「……夜勤の先生に頼め」
sha「あ、逃げた」
rbr「逃げてない」
でも、メモの端に小さく書く。 《売店・新商品》
sha「あ!今、書いてくれた!?」
rbr「書いてへん」
sha「絶対書いたって!」
rbr「気のせいや」
この時間も幸せだった。
sha「昼ってさ」
sha「こういうどうでもいい話できるの、いいよね」
rbr「……まぁな」
sha「朝はちょっと、綺麗すぎたし」
rbr「昼は現実や」
sha「じゃあ、現実のロボロも好きだよ」
rbr「……はいはい」
ロボロは、照れもせず、距離も詰めず、ただ立ち去る。
rbr「また夜な」
sha「うん、またね」
―夜・病室―
消灯後。
病室は、音が少ない。
コン、コン。
rbr「……起きとるか」
sha「起きてるよ」
今度は、私服。
監視も、付き添いも、規定もない時間。
ロボロは、椅子を引かずに、ベッドの縁に腰掛けた。
sha「近い」
rbr「……昼の分」
sha「寒い」
rbr「……毛布あるやろ」
sha「足りない」
言葉より先に、シャオロンが動く。
ロボロの服の裾を引いて、引き寄せる。
rbr「おい」
sha「今は先生じゃないでしょ」
rbr「……そうやけど」
拒まない。
代わりに、そっと息を吐く。
sha「昼さ」
sha「どうでもいい話しかしてなかったけど」
rbr「それがどうしたんや」
sha「夜は、ちゃんと甘えていい時間でしょ」
シャオロンは、ロボロの胸元に額を預ける。
sha「今日の空、朝より昼より」
sha「夜の方が好きだった」
rbr「……なんで?」
sha「暗いから、ここにあるものだけが見える」
ロボロの手が、迷ってから、背中に回る。
撫でるんじゃない。
支えるみたいに、置く。
rbr「……昼はな」
rbr「普通でおる方が、楽なんや」
sha「うん」
rbr「夜は……」
言葉が止まる。
sha「夜は?」
rbr「……離す理由が、なくなる」
シャオロンは、静かに笑った。
sha「それ、甘えられてる側の台詞じゃん」
rbr「……うるさい」
でも、腕に力が入る。
sha「ねぇ」
rbr「ん?」
sha「俺がここに居る間、ちゃんと夜は一緒にいよ」
rbr「……毎日は無理やで?」
sha「分かってる」
sha「でも、来れる夜は」
ロボロは、短く頷く。
rbr「……来る。」
そう聞いて、シャオロンはニコッと笑った。
シャオロンは、それ以上何も言わず、目を閉じた。
病室には、二人分の呼吸だけが残っていた。
ー 翌日 夜 ー
この日もロボロは来てくれた。
だが、しばらく、言葉はなかった。
いつも通りシャオロンがロボロに寄りかかり、ロボロがシャオロンの背中に腕を回していた。
ロボロの腕の中で、シャオロンは目を閉じている。
――のに。
胸の上下が、合わない。
吸うのが先か、吐くのが先か、一拍、ずれる。
rbr「……シャオロン」
小さく名前を呼んだ瞬間、シャオロンの身体が、びくっと跳ねた。
sha「……っ」
短く、息を吸い込む音。
rbr「……どうした」
sha「……なんでも、ない」
声が、掠れていた。
笑おうとした気配だけが残って、音にならない。
ロボロは、無意識に腕を強める。
医者としてじゃない。
ただの、人として。
rbr「息」
それだけ言う。
sha「……」
一度、深く吸おうとして――
途中で止まる。
sha「……っ、は」
呼吸が、浅く刻まれる。
数を数えるみたいに。
rbr「……無理すんな」
sha「して……ない」
否定の言葉のあと、 少し遅れて、身体が震えた。
sha「……ちょっと、変なだけ」
“ちょっと”の範囲を、ロボロはもう信じられない。
rbr「前は、こんなんなかった」
責める言い方じゃない。
事実を置いただけ。
シャオロンは、何も言わなかった。
代わりに、ロボロの服を掴む。
指先に、力が入らない。
sha「……夜はさ」
話題を変えようとするみたいに、でも声が続かない。
sha「夜は……こうしてると……」
息を整えるために、言葉が、削られていく。
sha「……大丈夫、な気がする」
rbr「“気がする”やろ」
即座に返す。
シャオロンは、苦笑いだけ浮かべた。
sha「……うん」
沈黙。
しばらくして、ようやく呼吸が落ち着く。
でも、完全じゃない。
rbr「……昼に言うたやつ」
sha「ん?」
rbr「外出」
sha「……あぁ」
反応が、少し遅れる。
rbr「歩ける距離、想像してみ」
sha「……」
少し考えてから、シャオロンは正直に言った。
sha「……前より、短いかも」
その一言が、夜の空気を重くする。
rbr「……約束は、できん」
sha「…うん」
rbr「でも」
間を置いて。
rbr「行けるうちに行けたら行こ?」
未来を断定しない言い方。
sha「…うん、その判断はロボロに任せる」
シャオロンは、安心したみたいに目を閉じる。
でも、指はまだロボロの服を離さない。
sha「今日は……このままで、いさせて」
rbr「……わかった」
背中に回した手は、もう“撫でる”位置じゃない。
支える位置だった。
その夜、ロボロが病室を出たあと。
シャオロンは何度も浅い呼吸で目を覚ました。
理由は、考えないようにした。
考えたら、きっと自分がもっと苦しくなるとわかっているから。
コメント
2件
尊いけど、病気絶対進行してるよねッ!?うわぁ、なんか見てるこっちも苦しくなる、外出の距離が前よりも短くなったってところで私は死にそうになりました…😇