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yuka
69
#さくなべ
おその★
1,684
#ラウール
yuka
102
ある夜ーー
不穏な音が鳴り響く。
城門の向こう――
敵軍が迫ってきている。
向井康二が駆け込む。
🧡「西の森に伏兵!数、多いで!!」
ラウールは城壁から叫ぶ。
🤍「東も動いてる!包囲される!」
城内が騒然とする。
そのとき。
忍びが、静かに立ち上がる。
🩷「敵は三手に分かれます」
一同、息を呑む。
🩷「正面は陽動。本命は北の崖」
🩷「火矢の準備があります」
次の瞬間。
北の空に火の粉が上がる。
🧡「……当たっとる」
ラウールが目を見開く。
🤍「なぜ分かる……?」
忍びは静かに続ける。
🩷「私は敵国の者として潜り込んでいました」
🩷「奴らの作戦は、すべて把握しています」
🧡「ってことは……」
🩷「皆様、この城は私にお任せください」
🩷「命に代えても守り抜きます」
一瞬の沈黙。
🧡「………!」
🧡「なんで一人で抱えんねん!!」
🤍「俺ら、そんな弱く見えた?」
ラウールが、まっすぐに見る。
🩷「……いいえ」
その言葉と同時に――
城門が破られる。
戦が始まる。
──────────────
忍びは屋根へ跳ぶ。
手裏剣が夜を裂く。
敵の指揮官の動線を断つ。
その隙に――
ラウールが大太刀を振るう。
🤍「今だ!」
向井が横から飛び込み、敵の視界を乱す。
🧡「右三歩や!」
忍びが瞬時に位置を変える。
剣と忍術が、呼吸のように重なる。
💙「……連携できてる」
♥️「まるで最初から共に戦っていたようですね」
敵将が叫ぶ。
「裏切り者め!」
忍びの動きが止まる――
その瞬間。
向井が前に立つ。
ラウールもその横に並ぶ。
🩷「……っ」
🤍「君が影なら、俺らが光になる」
🧡「一人で背負うなや」
胸の奥が、熱を持つ。
次の瞬間、
忍びは、静かに微笑む。
🩷「……承知」
そして、敵将へ一直線。
忍術で視界を奪い、岩本の剣へ導く。
💛「ここは任せろ」
敵軍は次々と倒れていく。
静寂が戻る────────
──────────────
夜明け前ーー
🧡「なぁ」
康二が肩をぶつける。
🧡「これからどうするつもりなん?」
忍びは空を見上げたまま、ただ黙っている。
もう誰も。
この忍びを、敵とは思っていない。
だが――
彼の瞳の奥には、まだ何かがある。
──────────────
戦のあと。
焼け跡の匂いは消え、
城には静かな夜が戻っていた。
庭に、八人が立つ。
その中心に――忍び。
💛「礼をしたい」
低く、まっすぐな声。
💙「……お前はもう敵じゃねぇしな」
💜「守ってくれてありがとな」
💚「あなたは、この城に必要です」
🖤「……帰る場所はここでいい」
🤍「俺、もっとあんたと一緒に戦いたい」
🧡「俺もや…」
そして。
宮舘が一歩前へ出る。
月光が、その横顔を照らす。
♥️「忍びよ」
静かな、しかし揺るぎない声。
♥️「城の影となり、この地を守れ」
♥️「それが、我が望みです」
沈黙ーー
八つの視線が、ひとつに集まる。
忍びはゆっくりと、皆を見る。
ひとりひとり。
確かめるように。
すると小さく、笑った。
誰もが、ほんの少しだけ
未来を思い描く。
このまま、共に戦う日々を。
笑う姿を。
隣にいる影を。
だが――
🩷「影は、光のそばには立てません」
💚「え…」
その瞬間、強い風が吹き抜けた。
月が雲に隠れる。
灯りが、ふっと揺れた。
――そして。
そこには、もう誰もいなかった。
💙「……は?」
💛「おい」
🧡「うそやろ……」
静まり返った足元に、
小さな笛がひとつ置かれていた。
そして月が再び顔を出す。
🤍「消えた……」
残された八人。
💚「……これが、彼の答えですね」
笛を手に取り、阿部が静かに言う。
♥️「ええ」
そう言って、月を見上げた。
それぞれの胸に、同じ熱が残っていた。
敵でもなく。
味方でもなく。
けれど――
決して忘れることのできない存在。
月の下。
その夜、城に
新たな影が生まれた。
おわり。
次回パラレルストーリー編(甘めです)
コメント
7件
ヤバイヤバイヤバイ(?) かっこよすぎてッ... お城どこですか名古屋城ですか
第2話、一気に読みました!向井さんの「なんで一人で抱えんねん!!」の台詞に胸が熱くなりました。影が光を作るって連携、本当にかっこよかった…。それなのに「影は光のそばには立てません」って去っていく切なさ。笛、大事に残してほしいなあ。次回パラレルストーリー甘めとのことで、今から楽しみです🤍