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去っていくサイラス殿下の背を見送る。
姿は遠ざかっていくのに、先程の声音が妙に耳に残った。
『グレイス嬢、ではまた、近い内に――』
締めくくりの挨拶としては常套句だ。けれど、使い古された社交辞令と言ってしまうには、やけに色濃く実現の予感を纏っている。
面倒なことになってしまったかもしれない、と小さく嘆息した時、背中から刺すような視線を感じた。
はっと振り向けば、リネットが憎しみの籠もった目で私を見ていた。
少し俯き、そこから見上げられた瞳は、混ざり気のない憎悪を宿している。
歯軋りなどでは足りない、全身から軋むような怒りの振動を感じる。
そして、最初は音もなく唇が象り、次いでようやく音になって放たれた。
「……何******************
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