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俺は生まれたときから不思議な力があった。

それは”水を操る力”、自分の好きな形状にできて、攻撃もできる。

でもその力は周りからは恐れられた。

『怖い…』

『呪いの子なんじゃないか?』

『近づくな!』

幼い俺は周りがなんで酷い扱いをしてくるのかは分からなかったけど、なんとなく(ぼくのせいなのかな)と感じていた。

母親は病気で亡くなって、父親が魔獣に襲われて亡くなったとき、町の人たちは俺を街から追放した。

とにかく走って、着いたのが小屋だった。

そこでななっし〜と出会って、俺達はすぐに仲良くなった。

…まじゅう…

魔獣は危険だ。しかもボロボロの小屋、魔獣が入ってくるかもしれなかった。

ななっし〜をまもらないと…!

俺は外に出て、熊型の魔獣を水で作り出した斬撃と拳で倒した。

………嫌われちゃうかなあ

けどななっし〜の反応は予想と違った。

「すごい!さもくんつよいんだ!」

「………え」

そんな風に言われたのなんて、初めてだった。

嬉しくて、胸の奥が暖かくて…

…一緒にいたいって、思った。

氷河の世界で記憶のない君

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