テラーノベル
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「いいじゃないですか。……ていうか、先生って普段はそんな感じなんですか?」
「普段はこうだ」
「なんでいつもあんな厳しいんです?」
「厳しくしないと生徒になめられるからな」
「……だからこの前、ロマンチストみたいなこと言ってたんですね」
「……ロマンチスト?」
「星空は隣に誰がいるかで見える景色が違うかもな、的なこと言ってましたよ」
「……そんなこと言ったのか、俺」
「言ってました」
先生はバツが悪そうに視線を逸らしたが、やがて夜の窓に映る自分を見つめながら静かに言った。
「……でも、その通りだ。星空だけじゃない。空も夕日も夜景も。どんな景色でも、誰といるかで違ってくる。……『誰とそんな素敵な景色を見たいか』だな」
先生の言葉が、私の胸に静かに落ちた。
「わかった。遥がちゃんと歩けるようになったら、成瀬も入れて5人でどこかへ行くか。……それまで、お前も自分の気持ち、しっかり整理しておけよ」
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