⚠️注意⚠️
♡゛喘ぎ(汚喘ぎ…?)
モブ左
誘拐
左手君が可哀想、弱ってる
アキレス腱断裂、暴力などの軽度のリョナ、グロあり。
解釈違い注意
左手(寒い……)
一面打ちっぱなしのコンクリートの部屋で、質素な毛布に身を包む。
左手「どうするかねぇ……」
廃墟からする物音の原因を突き止めて欲しい……そんな依頼で今にも崩れそうな建物の中に入る。
左手「お〜いかにもって感じだなぁ」
千ト「う゛ぅ゛ぅ゛……不潔だし寒いし…右手君、ぜっっったい手離さないでね…」
いかにも幽霊が出てきそうな内部に左手は声を弾ませる。対照的に千トは右手の手をしっかりと握り、もう片方の手ではイコを抱き締めていた。
右手「離しませんよ……そもそも、幽霊など非科学的です。存在するわけが無いのですから怖がらなくて大丈夫ですよ」
左手「とか言って、ホラー映画にクソビビッ」
右手「左手。」
千トを落ち着かせるため、自分自身を納得させるための言葉を左手が揶揄うと、長い前髪の間から左手を思い切り睨んだ。
左手「さーせん」
右手「そんなことはどうでもいいのです、とりあえず……ここが物音がすると言っていた廃墟ですね」
千ト「う、うーん……風が吹いて……とかはなさそうだね構造的に。だとしたら動物かなぁ」
さっきまでの怯え具合はどこへ行ったのやら、右手の手はいまだに握られたままだが、冷静に分析を始める。
左手「でもTokyo cityにいる野良の動物なんて猫位だろ。どれだけ暴れたって限度がある」
何か大きいものが落ちたような、投げられたような……そんなけたたましい音が鳴っている廃墟の映像を見て左手がそう言った。
千ト「そうなんだよね……てことは、」
右手「監禁、誘拐といったでしょうか」
千ト「うん」
左手「お〜、物騒だなぁ」
監禁 誘拐 殺人 密売……物騒なことが絶えない街、それが紋躯町だ。十分可能性はある。
右手「だとしたら中にまだ犯人が居るはずです。」
右手「ここから先は私が先頭に行きます。左手は千トを挟んで最後尾に、千トは私から離れないでくださいね」
千ト「うん!ちゃんと手繋いでるから任せて!」
右手「それでは動きづらいのですが……」
左手「wwww」
この判断を、後に右手は深く後悔した。
歩き始めて数十分。遂に1階の1番奥の部屋に到達する。
右手「1階の部屋はここで最後ですね」
左手「ドアが錆び付いちまってんな」
千ト「きたないぃぃ……右手君、後で消毒してね、?」
右手「わかりましたよ、、」
錆び付き、鉄臭いドアに手をかける。そのまま重い扉を引くと、ギギギギギ……と鈍い音を立てて開いた。老朽化した扉の塗装がパラパラと床に散る。
千ト「…使われていた形跡があるね」
右手「えぇ」
左手「千ト気を付けろよ」
錆び付いた金具達に室内まで侵入している蔓(つる)、一見したら人が使っているようには見えない。だが、放置されている割には埃が溜まっておらず、窓の桟のみ錆が少しとれている。誰かが動かした、もしくは錆取りをしたのだろう。
千ト「でも……一階にはもう居なそうだね、2階に行こう」
左手「だなぁ」
そう言って扉を閉め、また歩き出す。老朽化して、軋む階段を慎重に慎重に登ると1階より比較的綺麗な2階に着く。
千ト「2階を中心に使っているのかな、比較的綺麗だね」
右手「それに空気も1階より澄んでいるような気がします、一階比べれば……ですが」
千ト「ね、……あれ、左手君?」
しずかな左手に疑問を抱き、振り向く。そこにあったのは左手……ではなく壁。下には先登ってきた階段が広がっている。
冷たい風が千トの頬を掠った。
2階へ続く階段を、我らが名探偵が登っていくのを確認してから登る。
うちの名探偵はすぐ転けるからな……どんくせぇ
脳内で千トをいじりながら自分も登り始める。その時首の後ろに冷たい感触があった。
左手「ッ」
反射で振り向く前に電気が流されたのか、体が一瞬硬直し、その後体に力が入らなって後ろに倒れる。背中側に体温を感じる。誰かに支えられたのだろう。かなりガタイがいい。背丈もあるだろう、それに筋肉が着いている。
気を失う直前までそんなことを考える。最後に力を振り絞って上をむくと、口元を三日月に歪めた顔があった。
左手「……」
意識を失う。
千ト「ッ!!!右手君、左手君がいない!!」
右手「は、?、とりあえずここを出ましよう、先程まで左手はいたはずです。ということは近くに犯人が居るここは危ない」
千ト「で、でも左手君が」
不安で顔を歪める千トの頭を撫でる。
右手「大丈夫です、左手はそんな簡単に殺されるほど弱くありません」
そう言って優しく微笑んだ。でも、千トの目には強がって不安を隠す子供に移った。
そう、それは右手が千トを安心させるために言った、そして、自分に片割れは大丈夫だと納得させるために言った言葉だった。
それからは右手が千トの手を引き、慎重にでも素早く建物の外に出た。
千ト「ッはぁ、はぁ、、は〜ッ、く」
あまり運動をしない千トは息を切らし、その場にしゃがみ込んだ。
右手「ここまでくれば大丈夫でしょう」
人口の灯りが照らす外は安心感がある。だが、別の不安は拭えない。
千ト「左手君、はぁッ、は、だい じょうぶ、かなぁ」
途切れ途切れになりながら右手に話しかけた。
右手「……きっと大丈夫ですよ」
そう言った右手の表情は逆光でよく見えなかった。
目が覚めると、一面打ちっぱなしのコンクリートの部屋で手足を鎖で繋がれていた。
左手「さっむ……、はぁ?」
寒さに震えると、自分の服装に気づいた。そりゃあ寒いだろう。下の下着に薄いシャツ1枚。ほぼ裸だ。薄いシャツはあの男のものなのだろうか、身長に加えてあの筋肉量のためにかなりサイズが大きく、左手が着ると肩が出てしまう。
左手(なんかねぇのか?これじゃ凍え死んじまう)
そう思い、辺りを見回すと質素な毛布があった。
左手「お、ラッキー♪」
持ってみるとかなり薄い。
左手(まぁ無いよりかましだろ)
それを肩にかけ、それから体を縮こませてつま先まで包み込む。
左手(寒い……)
左手「どうするかねぇ……」
これからのことを考え、そんな声を漏らした。
数分思考を巡らせていると角の扉から見覚えのある男がでてきた。
左手「…お前は、俺を気絶させた奴だな」
??「、はは覚えててくれたんですね、嬉しぃ……♡♡」
フードを深く被っているため、よく表情が見えない。それがその男の気味の悪さを助長させていた。
左手「きっっも…そもそもさぁ、なんで俺なわけぇ?もっと可愛い女なんて山ほどいるだろ」
左手「わざわざ男を選ぶなんざ、よっぽどイイ趣味してるみてぇだな?」
??「僕は左手さんが良かったんです……白い肌も、ふわふわな髪の毛も、垂れていてお兄さんに比べて少し大きい目も全部全部全部全部全部全部……愛おしくてたまらない、♡」
そう言いながら近づき、頬を撫でてくる。何故か絆創膏だらけの手は、肌触りが悪い。
左手(……きっしょ)
2回目の暴言を脳内で吐き、男を見つめる。近くに来たから分かるがかなり若い。それに、なんだか見たことがあるような…
左手「おまえ、どっかでッ゛、?…??」
どこかであったことが……と聞こうとした瞬間首にちくりと小さい痛みを感じた。次の瞬間、世界がぐるりと1週してまた床に伏してしまう。
??「せっかく起きていただいたのに申し訳ないのですが……もう一度寝てもらいますね、ってもう聞こえないか♪」
いつもよりも静かな家。そこには時計の音だけが 響いていた。
千ト「ッ、」
ソファの上で丸まり、イコを強く抱きしめる千トの目の下には隈と涙の跡があった。
右手「千ト、少し落ち着きましたか?ココアを入れたので飲めそうなら」
キッチンから歩いてくる右手の両手にはそれぞれ黄色と黒のマグカップがあった。黄色のマグカップを寝ている千トの目の前のローテーブルに置く。そのまま千トの頭の方に座り、自分もカップに口をつけた。
千ト「…ありがとう、右手君」
千ト「あとごめんね、」
ゆっくりと起き上がりながらそういう千ト。
右手「問題ありませんよ、あんなことがあれば動揺するのもとうぜ、」
千ト「ちがうよ、……ちがうの」
右手「、というと?」
右手の言葉を強く遮る。珍しい千トの姿に右手は驚きながらも理由を訊く。
千ト「だって、右手君の方が不安なはずなのに僕ばっかり泣いて、右手君の方が、ッ」
マグカップを持つ手に力を込める。強く握っているせいなのか、はたまた別の理由か、手は震えている。
右手「……」
右手「、そうですね 不安ですよ。左手はそんなに弱くない、それは分かっているんです。でも小さい頃から共にしてきた片割れですから」
千ト「、ッ」
右手「でも大丈夫です、今は千トが居ます。貴方は絶対に左手を見つけ出してくれる……そうでしょう?」
マグカップを置いた右手が、千トの手の震えを抑え込むように包みそう言う。その言葉に千トは目を見開いた。それから、
千ト「…もちろん。絶対に見つけ出して、助けるよ」
右手「ふふ、頼もしいです」
2度目の目覚め。
左手「……ん、ぅ」
左手(ますい、きれたのか、?)
毛布はかけられているものの、冷たい手足。それをあたためるように体を丸めた。
左手(おきねぇと)
まだ麻酔が残っているのか、はたまたただ寝ぼけているだけなのか……回らない頭を使い、ゆっくり座る。
そこで左手は違和感に気づいた。
左手(なんか、足おもいな……まぁ鎖ついてるし、そりゃそうか)
今はそう自己完結することにした。
左手(…出る方法でもさがすか、今頃千ト号泣だろうなぁw早く出ねぇと)
こんな時に千トの顔が出てくる自分にここまで来たか…と呆れながら、立とうとする。すると足に力が入らない。がくんと膝から崩れ落ち、また地面に逆戻りした。咄嗟についた腕が痛い。転んだ表紙に毛布も飛んでいってしまった。
左手「ぃッ、てぇ、…」
そう呟きながら足を見ると。アキレス腱からふくらはぎの下あたりまで、内出血により青紫に変色していた。
左手(もしかして、)
そう思いアキレス腱があるはずの場所を軽く押してみる。そこにアキレス腱は無かった。
左手(やっぱアキレス腱切られてるわ…)
さっき感じた違和感がじわじわと痛みに変わっていく。先程の男は医療免許など持っていないだろう。縫合の仕方が雑だ。
左手(わんちゃん、なんか感染してるかもなぁ)
雑に縫合された傷跡を見つめながらそんなことを考える。だが麻酔が切れ始めてからは痛みが強くなるのが早い。動かすと激痛が走るため、動かすなんてもってのほか…動かさなくても鈍く重い痛みが左手を襲った。
手のひら、額、背中…全身に冷や汗が出て、寒い部屋が更に寒く感じてくる。だが、ほど左手の顔には寒さや痛みは感じない。
左手「チッ、…」
痛みに苛立ち、舌打ちをする。
左手「、ッ゛、ぅ゛ …ぐぁ゛、」
もう足は使い物にならない。だが、先程落としてしまった毛布を回収しないと本当に寒さで死んでしまうだろう。ならば?左手はうつ伏せになり、腕で床を掻く。少しずつ、だが確実に進んでいる。床に引っかかる足に激痛が走るが、そんなことは気にしていられない。
左手「っ、はぁ、」
ようやく、毛布に手が届く。足が痛むため、テディベアのようにその場に座り、毛布をかけた。
そこで、またあの男が部屋に入ってくる。
??「あ、起きたんですね」
左手「やってくれたな、お前」
??「…なんのことでしょう」
左手「ふざけんな、アキレス腱ぶち切りやがって クソいてぇんだけど」
??「やっぱり、麻酔が切れたかもと思って痛み止めを持ってきたんです」
男はそう言うとペットボトルと2粒の錠剤を左手に差し出した。
左手「……変なクスリじゃねぇだろうな」
??「まさか!!正真正銘痛み止めですよ、今ここで私が飲んで証明しましょうか?」
左手「阿呆、飲んだら俺の分が無くなるだろ。」
??「ふは、ですね♡」
左手は男の手からペットボトルと錠剤を受け取り、飲んだ。
飲んだばかりだから効果はまだないが、これで少し楽になれば…
左手「つーか、この部屋さみぃんだけど こんな寒い部屋にこんな毛布とこんな服装って」
??「それはすみません…じゃあ今僕がここで暖めてあげますよ、♡♡」
左手「…?、はッ?!?!い゛ッ゛て゛ぇ゛ッ゛、ッ゛」
そう言って左手の目の前に膝を着く。すると左手の下着をぬがし、両足を自分の肩の上にのせる。
それにも激痛が走る。
左手「まだ痛み止め聞いてねぇから…゛ つかなにしてんだよッ」
??「飲んだばかりですもんね、すみません」
問いには答えず、左手の孔を指で優しくなでる。
左手「ッ゛、♡」
すっかり開発されてしまった体はそれだけで快感を捉えてしまう。
??「随分感度がいいんですねぇ…まぁあれだけお兄さんと探偵さんに可愛がられていれば当たり前か」
左手「、なんでしって」
??「え?愛してるからですよ、♡♡」
甘ったるい、胃もたれしそうな声でそう囁かれる。と同時にナカに指が侵入してくる。
右手の同じ、もしくはそれ以上大きい手のため指も太い。
左手「ぁ、♡♡、゛」
??「全然余裕そうですね…昨日もセックスしたんですか?やわやわですよ」
左手「ぅ゛るさ、ぁ゛、?♡ぉ゛♡♡♡」
遠慮のない発言に、しかもその言葉が当たっている恥ずかしさにイラつき、反抗するともう一本指を増やされた。
そのまま腸壁をずりずりと撫でられる。
左手「あッ゛♡♡♡♡ぅ゛♡♡やめ゛ろ、♡♡」
??「でも寒いんでしょう?」
??「大丈夫ですよ、もう痛くないように慎重にやりますから…♡♡」
一方、家では。
千ト「…、ぅ、」
千トが船を漕ぎながら端末を操作していた。
右手「千ト、あまり無理をしないでください。今日はもう寝ましょう?」
右手はそう言いながら千トの横に座る。
千ト「で、でも…」
申し訳なさそうな顔で目を逸らす千トに微笑みかけ、自身の胸板に千トの頭を預けるように抱きしめる。伝わってくる体温と鼓動が千トの睡魔を悪化させた。
千ト「だめ、、はやく左手君を、みつ、けないと、」
右手「…」
そう言いながら寝てしまった千トにブランケットをかけた後、右手は立ち上がった。
右手(少し、少しだけなら)
きっと起きた時に自分がいなかったら千トはもっと不安になってしまうだろう。だが、今は1人になりたかった。玄関の方に歩みを進めると、後ろから声がした。
千ト「…、きをつけ、て、…ね」
右手「!!、はい、すぐ戻ります」
まだ眠りが浅く、足音で起きた様子の千トがそう言ってくる。いつもなら嫌だと言って、右手の足に縋り付き止めるだろう。今日はそれをしなかった。千トが右手の何かを感じとったようだ。
右手(普段はあれでも、やはり読心の天才…なんですね)
そう思いながら靴を履きドアを開ける。ココ最近気温が下がってきて夜は寒い。右手は寒さに鳥肌が立つのを感じたが、それを無視して歩き出した。
街灯が至る所にあるTokyocityに星は見えなくなってしまった。ただ1つ、健気に太陽の光を届けてくれる月を見つめながら右手は思考をめぐらせた。
右手(左手、)
この時感じた寒さの理由はきっと、きっと気温だけじゃない。
左手「お゛〜゛ッ゛♡♡♡♡ぐッぅ゛♡♡」
もう何分、いや何十分経ったか分からない。
あれからというもの左手は男に犯され続けていた。抵抗のできない体は不規則に脈を打ち、腹は色々な体液で汚れていた。
左手「い゛ッ゛゛ぎゅ゛ぅ゛♡♡〜゛~~゛ッ゛♡♡♡♡」ぷしゃっ♡
??「ふふ、潮まで吹いちゃって…顔真っ赤ですよ、だいぶ暖まってきたみたいですね♡♡」
左手「ぁ゛つ゛ぃ゛ッ゛♡♡♡あ゛つ゛い゛ッ゛!!!!♡♡♡♡♡か゛らぁ゛!!!♡♡♡♡も゛ッ゛♡やめ゛ッ゛♡、お゛ぉ゛お゛ぉぉ゛お゛ッ゛?!?!♡♡」ぷしゃぁッ゛!!♡♡
唯一自由の効く手で男の腹筋を押すと、腰を捕まれて思い切り奥を突かれた。その瞬間、目の前が真っ白になる。
左手「あ゛、♡♡ぉ゛、~゛〜゛♡♡♡♡♡♡」
??「わ、凄い潮吹きしましたね…、左手さんの奥、僕の熱いので満たしてあげます♡そしたらずっっと暖かいでしょう?」
右手達に負けず劣らずの強靭な肉棒を結腸に擦り付けながら笑顔でそう言って来る男に恐怖を覚えた。
ぐっぽん゛、!!!!♡♡
人からなってはいけないはずの音。だが右手達のせいで聞き慣れてしまった音。左手の意識はそれと共にトリップした。だが…
ぐぷっ♡♡、ごちゅんっ゛!!!!♡♡
左手「お゛ッ゛、?♡♡ほぉ゛お゛ッ゛ぉ゛ッ゛?!?♡♡♡♡♡♡あ゛ッへ”ぇ゛、?♡♡♡♡」
??「〜゛♡♡寝たらダメじゃないですかっ!!せっかくあっためてやってんのに、゛!!!!」
左手「は”っ゛♡♡、おま゛ッ゛、お゛ぉ゛お゛ッ゛、♡♡♡♡♡♡♡♡」
急に口調が崩れてきた男に驚く。が言い切る前にまた結腸を突かれてしまった。
??「おら゛ッ゛、もっと汚ぇ声だせよ゛ッ゛♡♡俺のッ゛、俺だけのメスにしてやるからなッ゛!!!!♡♡♡♡」ごちゅんッ゛♡♡ごちゅ゛ッ゛♡♡ぐぽっ♡♡♡♡
左手「ほ”ぉぉ゛お゛ッ゛?!♡♡♡♡お゛ッ゛♡♡ぉ゛お゛お゛、?!♡♡♡♡し゛ッ゛じぬ゛ッ゛♡♡♡♡じぬ゛ッ゛!!!!!♡♡♡♡」
急に荒々しく、欲まみれになった腰振りに左手は汚く、一段と大きい喘ぎを漏らした。
??「ははッ゛♡♡きったねぇ…♡♡ッ゛、♡ほら、孕めッ゛!!!!!♡♡♡♡」びゅ〜゛ッ゛♡♡びゅるるッ゛♡♡♡♡
左手「お゛ぉ゛ぉ゛ッ♡♡あ゛〜゛~~〜~♡♡♡♡」
最奥に熱が吐き出された瞬間、左手は今度こそ意識を失った。
千ト「ん、゛…、あさ、ぁ、そふぁで寝ちゃった、」
ソファで寝てしまった故の体の重さに顔を歪めながら、改めて家の静けさを実感してしまった。いつもなら左手が起こしてくれる、そんなことを考えて、それを振り払うために顔を洗いに行く。
少し寒い朝の洗面所。冷たい水が顔に触れると同時に肩が跳ねた。冷たさを我慢しながら顔を洗い、顔を上げると後ろに右手が居た。
千ト「…あ、右手君」
右手「ここに居たんですね…食欲はありますか?朝食が出来たのですが…」
千ト「!、食べる!」
右手「…ふふ、分かりました では先に着替えを済ませてきなさい。」
千ト「はぁい!」
これ以上右手に心配をかけるわけにはいかない、その一心でいつも通りの態度を貫いた。…だが、それは右手にバレバレだった。その優しさが心に染みる、反対にその優しさが幼少期の左手を思いださせ、苦しくなった。
右手(左手は、いつも明るくいましたね)
あれにどれだけ救われたか…
両者、こんな生活が1週間続いた。そう、ということは左手が行方不明になり1週間ということ。
左手「……」
アキレス腱を切られたせいで1週間歩けずに居た左手の足はすっかり筋肉が落ちてしまい細くなっていた。もちろん足だけでなく腕や腹筋までも、前までの割れていた腹はペタンコになってしまった。
左手(兄貴達なにしてんだろうなぁ)
1日、ご飯を流し込むように食べて、犯され、眠りを繰り返していた目はさらに深い闇に染まっている。
左手(つまんねぇ生活、)
そう思いながら目を伏せ、ふたりとの生活を思い出す。毛虫を出すと泣きわめき、助けを求める千ト。自分を咎める右手。…そんな風景を思い出すと面白くて、今の自分があまりにも惨めで苦笑いが顔に浮かんだ。
がちゃ、
左手(また、来たな)
体も顔も動かさず。ただ苦笑いを浮かべていた顔を無表情に戻す。いや、戻った。
??「おはようございます…」
左手「……」
挨拶は返さず、ただひたすら天井を見つめる。
??「……返事、してくださいよ」
左手「なに」
少し苛立ちを含んだその声。これに返事を返さなかったら面倒だろう。
左手(もうクソ親父から学んでるからな)
返事を返すと、男はふるふると震える。
左手「……?なn」
??「おはようだろーが!!!!!!゛」
左手「ッ?!?!」
急に叫ぶ男に驚く。その拍子に、痩せこけて更に浮き彫りになったくるぶしに鎖が当たった。いたい。
??「俺はッ、明るくて、可愛いお前が好きで…゛!!!!!頑張ってきたのに!!!!!!ふざけんなよッ゛!!!!!まともに飯も食わねぇで゛!!!!!痩せこけて!!!!!全然可愛くねぇ!!!!!!」
左手「……」
身勝手な愛情を左手にぶつける。明るい左手をこんなのにさせたのは自分。痩せこけさせたのは、逃げないようにとアキレス腱を切った自分。それなのに、全ての責任を左手に押し付け、叫ぶ。結局、この男は左手の事が好きで努力する自分が好きだったのだ。
左手(やっぱ、人間って汚ぇなぁ)
一方的に愛を押付け、受け取られなかったら怒鳴り…そんな男に呆れていると。視界が一回転し、背中に強い衝撃が走った。
左手「ぐッ゛ぁ゛、!!」
衝撃で息ができない。みぞおちの当たりが鈍く痛む、何故か吐き気までしてきて、そこに吐いてしまった。今日は何も食べていないため胃酸だけが吐き出される。
喉も、背中も、みぞおちも…全身が痛い。
左手(殴られた、のか)
すると男がズカズカと近寄ってくる。そのまま拳を振り上げ、左手の顔から下を何発も何発も殴る。途中ゴキっ、と鈍い音がした。
骨がイカれたのだろう。じわじわと痛みが広がってくる。
??「クソがァッ゛!!!!!」
そう言って更に大きく拳を振り上げた瞬間、男がいつも通ってきていた扉が爆音と共に開けられた。そこに居たのは…
千ト「やっと、やっと!!!!」
右手「…えぇ」
1週間、調査をして左手がいるであろう場所を見つけた千トと右手。家で情報収集をしては、廃墟に来て近くにあるはずの隠れ部屋を探す。
そんな生活をして、2人の目の下にはすっかり隈ができていた。だが、そんな疲れを感じさせないほど喜んでいた。
右手「…、早速行きましょう左手が待っています。」
そう言って立ち上がる右手。その足取りはふらついている。
千ト「…ッまって!、明日、明日行こう」
右手「、?!なぜ、折角見つかったんです。千トも寂しいでしょう?」
千ト「でも、右手君…流石に休んでから行かないとずっと寝てないでしょ?」
千トも立ち上がり、右手の手を取る。
それに右手は少し苛立ってしまった。だが、千トは心配してくれている、寝不足だからといって当たってはいけない。でも早く助けないと片割れがどうなってしまうか分からない。
そんな、色々な感情がグルグルの頭を、胸を支配し泣きそうになった。
右手「…、ぁ」
千ト「…、大丈夫、大丈夫だよ右手君。絶対に」
右手「ッどうして、そんなことが言えるのですか 今日行かなかったら左手は死んでしまうかもしれない そんな可能性も…」
千ト「ない」
断言する千トに驚く。
右手「どうして、?」
千ト「調べてわかったんだ。今回の廃墟の物音を調べて欲しいって言ってた依頼者さん。あの人左手君に好意を寄せていたみたいなんだ」
右手「、は、?」
千ト「最後に入った1階の部屋、人が使われていた形跡があったでしょ?でもあの廃墟に近づいた人なんていない。…そう、物音の録音を撮るために入った依頼者さん以外ね」
右手「ということは」
千ト「左手君を攫ったのは依頼者さんなんだ。…そこからは分かる?」
右手「左手は、今」
左手が今されていることを想像し、吐きげがした。千トにつかまれていない、反対の手で口元を覆う。
千ト「大丈夫、!!前向きに考えよう?左手君は今生きてるんだよ!」
右手「ッ、、そ、うですね」
そんな会話をした後、2人で明日の準備をした後に寝た。そして早朝5時に起きる。寝ていなかったぶん、寝足りない感覚はあるが体力が回復したからいいだろう。
千ト「じゃあ右手君、行こう」
そうして今、見つけた隠し部屋の鍵を右手が壊し思い切り蹴り破る。そこに広がるのは、1面コンクリートの灰色、そして、奥で謎の男…いや今回の依頼主に殴られている痩せこけた左手。
その瞬間、右手の中で何かが切れた。
気づけば依頼主の胸ぐらを掴み、思い切り顔面を殴っていた。
??「あ゛、が…」
右手「…」
もう1発、拳を振り上げると千トが腕を掴んでくる。
右手「…離してください」
千ト「やだ!!、これ以上やったら死んじゃうよ、、それに、そんなものより左手君!!」
右手「ッは、」
その言葉に意識が戻ってくる。そうだ、今自分は何をしていた?自分の怒りを発散させる為だけに、左手を後回しにしていた。
左手「…ぶはッ!!、兄貴やばッ、wまじの、まじのゴリラじゃん!!あっはは!!」
冷たい空気を切り裂くように左手が声を上げて笑った。細くなった痛々しい腕で腹を抱えて笑っている。それに、少し胸が痛くなった。
右手「…」
左手「はは、ッ!!、はぁ、w久しぶりに笑ったわ、疲れた…w」
そう言うと、左手は床に大の字になって寝そべった。
千ト「、左手君大丈夫…?こんな細くなっッ、?!」
左手「えー?だめかもw全身いてぇ」
千ト「ッ!!なに!何されたの!!」
左手「うぉっ」
右手「、?!」
千トが左手の体を観察しながら聞いた。その時千トがあることに気づく。急に声を張上げた千トに驚く。
左手「ぁんだよ急に…」
千ト「これ!この足!!!!なんでこんな」
左手「あ〜…」
時間が経ち、黒っぽく変色した赤紫を指さす。そう、アキレス腱を切られたときの内出血だ。
この状況で隠したって意味は無い。それを左手は瞬時に察して素直に告白した。
左手「アキレス腱切られたんだよ、コイツに」
右手「は??????、いつですか」
左手「わかんねぇ 外出てねぇから時間感覚狂っちまった 」
左手のその言葉を聞くと、右手はほぼ気絶している男を踏みつける。
??「ぐぁ゛ぁぁあ…゛ッ」
右手「勝手に寝ないでください。左手のアキレス腱を切ったのはいつですか」
??「1週間!!1週間前!!!」
千ト「もう大分時間が経ってる、!!右手君ここは警察に任せて病院に行こう?」
右手「…ですね」
その後、現場に来た警察に男を託し…左手に付けられた拘束器具を外してもらった。
細くなった手首、足首には痛々しい赤紫の跡が着いている。そこで改めて、左手の状況を知った。こんな寒い部屋にシャツ1枚という薄着、筋肉や脂肪が落ちてしまったためにもっと寒く感じるだろう。
右手「千ト、上着を貸していただけますか」
千ト「わかった」
千トも分かっていたのだろう。右手に言われると上着を脱ぎ、左手に渡した。
左手「さんきゅ、クソ寒かったんだよこの部屋」
ほのかに千トの体温が残るそれは、いつもより少しサイズが大きいような気がした。それは、痩せてしまったからなのか、それとも…
病院に行ってからというもの、アキレス腱断裂、筋力低下によりまだ歩行は困難と言われた。それに、アキレス腱が治るまで2週間はかかる。その間で更に筋力が落ちてしまうだろう、と。
病院から帰る際、右手が左手をおぶるとかなり軽くなっているのを感じる。それは更に右手達を過保護にさせた。
家につき、ようやくナイトアウルの日常が戻った気がした。ただ一つを覗いて…
千ト「左手君、痩せちゃったね」
左手「まぁしょうがねぇだろ 動けなかったし」
千ト「そうだけど…」
筋肉が落ち、細くなった四肢。割れていたのにペタンコにになってしまった腹筋。割れ物を扱うように左手の腹を撫でながら千トはそう言った。
左手「…はぁぁぁ……」
声八割、息二割程の大きなため息。千トは左手を見つめた。
左手「俺こーゆー空気キラーイ いつも通りがいいんだけど」
千ト「…ふふ、そうだね!」
いつも通りすぎる左手の声に笑みをこぼし左手に抱きついた。
左手「…くっつくなよ、千ト」
千ト「やだ!1週間分くっつくから!!」
左手「最悪なんだけど」
右手「戻りましたよ」
3人分の飲み物と夕飯を持ち、キッチンから戻ってきた右手は、微笑みながら2人を見つめた。
右手「最悪とか言ってますが…その割に口元は緩んでますよ」
左手「、はっ、うるせぇクソ兄貴」
自覚していなかったのだろう。顔には出ていないが耳が真っ赤になっている。
右手「可愛らしい…」
左手「はぁ?」
千ト「右手君声に出てるよ」
右手「これはすみません♡」
口元を片手でかくし、茶目っ気を含めた声でそう言った。
千ト「あ、そうだ左手君」
左手「なに」
千ト「1週間分甘やかすし、あの人の分まで全部上書きしてあげるから楽しみにしててね?♡」
左手「…あ、俺足治ってきたかもーー」
右手「強がらなくて良いんですよ♡足だって、体だって思い通りにならないでしょう……私達に全て委ねてください♡」
左手(オレ、死ぬなこれ?????)
右手「…一旦この話は終わりで、夕飯にしましょうか といってもパンを焼いただけなのですが…」
左手「別にいいよさんきゅ」
千ト「そうだよ!僕右手君が焼いてくれたパン大好き!」
急に切り替わった2人に左手は過ごし恐怖を抱きながら、久しぶりの暖かいご飯に手をつけた。
パンに塗るためのジャム、マーガリン…。なんだか甘いものが食べたくてジャムの缶に手を伸ばした。そして蓋を開け…
左手「っ、」
蓋を、開け…
左手「ぐ…゛」
蓋が…
左手「開かねぇ」
右手「相当筋肉が落ちてるんですね、貸しなさい」
左手「な、びっくり さんきゅ〜」
軽々と蓋を開けられたジャムを受け取り、パンに塗った。
香ばしいパンと、ジャムの甘みが調和して鼻腔からパンの風味が抜けていく。
左手「うま…」
左手(パンってこんな美味かったっけ、)
それからというもの、左手が移動する時には姫抱きをし、寝る時は添い寝をして、ご飯を食べる時には2人で左手の両脇を固め…1秒も左手から離れなかったらしい。
そして夜には…♡♡
左手「もぉ゛むり゛ぃぃ゛ぃぃ゛゛!!!!!!♡♡」
色んな意味でドロドロに甘やかされて、左手はもう二度と誘拐されない…と心に決めたそう。
長いのにここまで読んでくださった貴方!!!!!!ほんっっっっっっっっっっっっっっとうにありがとうございました!!!!!!😭😭😭😭
約1万2千字…5桁見るの初めてです私。
色んな意味でドロドロに甘やかされる左手さんはまた次回書く予定なので…いつになるかは私も分かりませんが楽しみにして頂けると幸いです!!💓
改めて、長いのにここまで読んでくださってありがとうございました!!
コメント
10件
最高!!!受けが可哀想系少ないからめっちゃ嬉しい☺️
まず1万2千字書けるところから天才なんだよなぁ、、、
あー可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い