🤍ラウside
🖤で?遊園地行くの?四人で?
🤍うん!!!俺、すげー楽しみ!!!
🖤ラウール。お前、岩本くんたちのことあっさり俺にバラしてるけどそれはいいの?
🤍だってそれは俺とめめの仲じゃない
🖤まったく…
🤍はー!!!ほんっっっとに楽しみ!!!!!
俺はめめのベッドの上でぴょんぴょん跳ねた。
🖤壊れるから降りろ
俺は岩本くんたちに条件を出した。
それは、岩本くんたちとしょっぴーと俺とでWデートすること。
前から行きたかった遊園地に、岩本くんカップルとしょっぴーと俺で行く計画を手伝ってもらうことだった。
めめには阿部ちゃんへの説明がめんどくさいから今まで頼めなかった。
これは渡りに船というものだ。
しょっぴーのことが好きだから協力して、と素直にお願いしたら二人は快く引き受けてくれた。
ふっかさんなんて、お前にもとうとうそんな相手が…とうっすら涙ぐんでいたっけ。
当日の段取りは二人が組んでくれる。
話し合いの結果、四人のスケジュールが合う日に、ふっかさんがしょっぴーを誘ってくれることになった。
しょっぴーもふっかさんに誘われたら絶対来てくれるに違いない。男四人で遊園地なんて楽しそうだと思ってくれるはず。
数日後、OKの返事をもらったとふっかさんからLINEが来た。
その瞬間、マジで俺は文字通り飛び上がって喜んだ。
てるてる坊主を部屋中の窓という窓に飾った甲斐もあって、当日は快晴。
朝日を浴びて、岩本くんの雨男パワーに勝ったとわかった時は思わずガッツポーズしたよね。
岩本くんの運転で、いざ出発!!!
助手席にはふっかさんが座るから、しょっぴーは必然的に俺の隣りだ。何も知らないしょっぴーは何乗ろうかなあと朝からテンションが高い。しょっぴーは遊園地好きなんだよね、もちろん知ってる。
🤍しょっぴーお菓子持って来たよ!食べる?
💙食べる
俺はポッキーを差し出す。
🤍はい、あーんして
💙自分で食えるって
🤍いいから!あーん
💙……あーん
はい、もう可愛い。照れて顔が真っ赤っかなのも最高。
前の席の二人が、ちらちらバックミラーで俺たちのことを盗み見ているのを感じる。
なんだか保護者付きのデートって感じだ。でも後で二人きりにしてもらう約束だし、まあ、大目に見てあげよう。
邪魔な他のメンバーたちもいないから、今日は本当にわくわくしている。
💜じゃ、まずあれ乗ろうぜ!!
ふっかさんは、しょっぱなから世界最強最速と謳われているジェットコースターを指差した。
なんだかんだこの二人も遊園地が大好きなのだ。俺のおかげで遊園地デートできるいい機会になっただろう。
🤍いいね!乗りたい!!
💙行こう行こう!!!
🤍しょっぴー、行くよ!!!
俺はしょっぴーの手を握って目的のジェットコースターに向かって走り出した。
しょっぴーもジェットコースターに夢中なせいか、手を繋がれている意図に気づいていない。
それでも俺は嬉しかった。
しょっぴーの手、俺より二回りくらい小さくて、白くて、柔らかい。
すごくどきどきする。
俺は、人生で初めて好きな人と手を繋いだんだと感動した。
きっとこれは将来も思い出す甘酸っぱい思い出になる。そんな確信がある。
もうこれって最高のデートの始まりじゃない?
ジェットコースターに乗った後は、怖いと評判のお化け屋敷にやって来た。
病院をモチーフにしたおどろおどろしい雰囲気の建物に岩本くんがさっそく駄々をこねている。
💛やだって…俺行きたくない…
ふっかさんは平気そうだ。俺もこういう系は割と大丈夫。
お化け屋敷は俺がセレクトした。
しょっぴーが実は岩本くんよりもお化け系が大の苦手だって俺は知っている。
選んだ理由は、もちろんしょっぴーに密着したいからだった。
🤍岩本くーん。今日は俺の言うこと聞いてくれるって約束でしょ?
岩本くんはビクッとして、こっちを恨めしそうに見ている。
そして、大袈裟にため息を吐くと、言った。
💛わーかった…行くよ…超嫌だけど…
💜よし、じゃ俺たちから入るな
真っ暗な入り口へふっかさんと岩本くんが吸い込まれていく。
しばらく聞き耳を立てていたら、岩本くんの「もう、やだ~~~」が聞こえてきた。
俺は笑ってしょっぴーを見たけど、しょっぴーの顔はガチの緊張で引き攣っている。相当嫌がっていることが窺えた。
俺はそれには気づかないふりをして、笑顔でしょっぴーを誘った。
🤍しょっぴー、俺たちも行こ!
💙うん…
俺はしょっぴーの腰を抱いて中に入って行く。大胆に触っても全然嫌がらない。これはひょっとしていくらでも触り放題かもしれない。
緊張で浅い呼吸を繰り返すしょっぴーが可愛くてたまらない。
💙ひゃああああああ!!!
💙ぎゃああああああ
💙もぉぉ!!!!!やだって!!!!!
結果、叫ぶたびに、力いっぱい抱き着いてくるしょっぴーを俺はたっぷり堪能できた。
途中でとうとう腰が抜けてまったく歩けなくなったしょっぴーを俺がおぶってあげたりもした。
💙ラウ、このことは絶対に誰にも言うなよ
🤍いいよ。指切りげんまんしよ?
少し照明が明るくなった場所で、俺は小指を背中にいるしょっぴーに差し出す。
しょっぴーも小指を絡ませてくる。
🤍💙ゆびきりげんまんうそついたらはりせんぼんの~ます♪
しょっぴーと一緒に歌う。小指と小指を繋ぐなんて、逆にレアな体験でどきどきした。
青ざめたしょっぴーは全然それどころじゃなさそうだったけど。もう何をしているのかもはっきりと覚えてはないだろう。
俺の好きが毎秒更新されていく。
こんなに公式にイチャイチャできるなんて遊園地って最高の場所だ。
もっと早く一緒に来ればよかったな。
結構遊び、そろそろお昼を食べようということになって、ホットドッグとか焼きそばとかを買う列に並んでいる時だった。
近くで子供の泣き声が聞こえた。
見ると、女の子が買ってもらった風船が、木の枝に絡まってしまっている。手を離してしまったのだろう。一緒にいるお母さんは小柄で届かないらしく、諦めなさいと女の子をなだめている。
それを見たしょっぴーがすぐにその子のところへ行って、枝に絡まった風船を取ろうと手を伸ばした。
ところがしょっぴーでも風船には届かないらしく、つま先立ちをしたり、ジャンプをしたりと苦戦している。
💙くっそぉ…
🤍はいはい、俺が取るよ?
俺は難なく風船を取って、その女の子に渡してあげた。
「お兄ちゃん、ありがとう!」
🤍どういたしまして。もう手を離しちゃだめだよ?
「うんっ!!」
女の子とお母さんはお礼を言って去って行った。
💙ラウ、ありがと…
🤍ううん。本当は風船を取れないしょっぴーが可愛くてずっと見ていたくなっちゃった(笑)
💙すぐ可愛いって言うな///
しょっぴーは俺の言葉を冗談だと思ったみたいだけど、俺がいつも可愛いって言ってるときはいつだって本気なんだけどな。
岩本くんたちが代わりに俺たちの分も食事を買ってきてくれた。
四人でなんてことない話をしながら、食事を楽しむ。
そんな中、ついにふっかさんが席を立った。
💜ちょっとトイレ行ってくる
しばらくしてポケットの携帯が震えた。
トイレに立ったはずのふっかさんからのLINEの合図。
💜『そろそろはぐれようか』
俺はOKのスタンプを送った。
いよいよ、しょっぴーと二人きりになる時間がやって来ていた。
コメント
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ほんとにまきぴよさんのしょぴ受け大好きで、まきぴよさんの作品見るために生きてるまである!
あとがき書いたんでよかったら休憩所2も見てね〜💙💙💙