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⚠️本編の前に注意下さい⚠️
予告していた通り、
今作ではリスカの描写が含まれています。
苦手な方はご遠慮ください。
大森視点
MVの撮影が無事に終わっても、
星崎のことが気になってしまう。
明らかに助けを求めているような、
普段の星崎と比べても、
どこかおかしいかった。
あの怯え切った表情と体の震えは一体何なのか。
(やっぱり一度話そう)
俺が星崎を探しに行こうとした時、
声をかけられた。
「お疲れのところすいません。
あの⋯TASUKUさんのことで今いいですか?」
それは先ほど会った、
ピンチヒッターの女性スタッフだった。
何故かオドオドと言いにくそうにしているため、
何かあったのだろうと気づき、
場所を変えた。
とりあえず空き部屋で話を聞くと、
俺が絶句するには十分衝撃的なことだった。
「リゼラル社の小鳥遊(たかなし)社長が⋯⋯その、
TASUKUさんに言い寄っているような話を聞いてしまって、
私どうしたらいいでしょうか?」
星崎が逃げていた相手か。
確かにそれは本人に話を聞く必要があるなと思い、
彼女には俺が星崎と話をしてみると説明した。
とりあえず楽屋に行ってみる。
そこには誰もいなければギターもなかった。
(ギターを持ったままトイレには行かないだろうから、
本当にどこに行ったんだ?)
何故か星崎に今会わなければいけない、
焦燥感だけを強烈に感じた。
そうは言っても他に行きそう場所が思い当たらない。
他のスタッフにも聞いてみるが、
目撃者がいなかった。
人気のない場所にいるのかもしれないと思った時、
ふと非常階段の存在を思い出した。
確かこのスタジオにもあったはずだ。
俺はすぐに非常階段に向かった。
「ーーーーーっ!?」
そこには案の定彼がいた。
ギターケースの傍にいたのだが、
血の気がない。
青白い肌に、
紫色に変色した唇、
床に転がったカッター、
鮮明な血溜まり、
もはや生きているのかさえ分からない。
そう思わざるを得ないほどに、
変わり果てた姿だった。
「星崎っ!!」
「⋯⋯⋯⋯っ」
わずかに唇が動いた気がした。
しかしその声は掠れるほど弱々しく、
何と言ったのか分からない。
「分からないよ。
何て?」
俺は彼の唇に耳を近づけた。
聞こえてきたのは『守るから』という、
誰に向けたものかも分からない言葉だった。
「何でこんなことを!」
一体誰がここまで星崎を傷つけて、
追い込んだのだろうか。
俺はただ星崎に笑っていてほしいだけなのに。
雫騎の雑談コーナー
はい!
まったりペースのため、
まだ『保険』が出てきませんね。
いい加減引っ張れないので次は出します。
と言うことで本編ですわ〜
裏方スタッフに小鳥遊から星崎が、
言い寄られていることを聞かされたんですね。
もちろん告白やプロポーズの言葉ではないのですが、
彼女は途中からしか会話を聞いていないため、
まだそれが枕営業とは気づいていない。
そのことを告発すればストーカー騒動以上の大事になるため、
一番信頼できる人にメッセージを送ったんです。
星崎が用意した『保険』と共にね。
一方いなくなった星崎を探し回って、
大森さんがようやく発見するも自殺未遂を犯した後だった。
さ〜て!
ここからどうなることやら。
ではでは♪