テラーノベル
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好きな人に。
恋を応援された。
たったそれだけのことなのに。
こさめの心は思ったより深く傷付いていた。
◌ ───── ◌
翌朝。
いつもより少し早く目が覚めた。
スマホを手に取る。
少しだけ迷ってから。
メッセージを送る。
🩵『今日は先行くね〜』
数秒後。
💜『了解』
短い返事。
それだけ。
それだけなのに。
胸が少しだけ痛んだ。
🩵(何やってるんだろ)
自分で距離を取ろうとして。
そのくせ。
寂しくなっている。
本当に面倒だ。
◌ ───── ◌
教室へ入る。
まだ人は少ない。
席に座っていると。
しばらくして。
💜「早ぇな」
聞き慣れた声がした。
🩵「今日はたまたま〜」
💜「ふーん」
いるまは自然に隣へ座る。
何も変わらない。
何も知らない。
昨日のことも。
こさめの気持ちも。
◌ ───── ◌
昼休み。
💜「飯」
いつもの誘い。
だけど。
🩵「ごめん〜」
💜「?」
🩵「課題終わってなくて〜」
💜「今やるのか?」
🩵「今やる〜」
💜「珍しいな」
🩵「たまにはね〜」
笑って答える。
もちろん嘘だった。
課題は終わっている。
ただ。
今は少しだけ。
距離が欲しかった。
◌ ───── ◌
図書館。
開いたノートの文字を眺める。
けれど。
何も頭に入ってこない。
スマホが震えた。
💜『課題終わった?』
思わず苦笑する。
🩵『まだ〜』
💜『頑張れ』
たったそれだけ。
それだけなのに。
胸が締め付けられる。
🩵(優しいなぁ)
嫌いになれたら楽なのに。
冷たくされたら諦められるのに。
いるまはいつだって優しい。
だから。
ずっと好きなままなのだ。
◌ ───── ◌
放課後。
講義が終わる。
いつものように。
💜「帰るぞ」
その言葉に。
少しだけ胸が痛む。
🩵「あ、ごめん〜」
💜「?」
🩵「今日は買い物して帰る〜」
💜「そうか」
それだけだった。
引き止めることも。
理由を聞くこともない。
それがいるまだ。
🩵「また明日〜」
💜「おう」
手を振って離れる。
その背中を見ないようにしながら。
こさめは歩き出した。
◌ ───── ◌
こさめが去った後。
教室には。
まだいるまとなつが残っていた。
💜「なぁ」
❤️「ん?」
💜「こさ最近忙しいのか」
なつは少しだけ視線を向ける。
❤️「なんで」
💜「昼も来ねぇし」
💜「最近別で帰るし」
❤️「そうだな」
💜「ふーん」
納得したような。
していないような顔。
なつは小さく息を吐いた。
❤️(気付けよ)
そう思う。
けれど。
気付かないからいるまなのだ。
◌ ───── ◌
夜。
ベッドへ寝転ぶ。
何となくスマホを開く。
特に用事はない。
それなのに。
気付けば。
こさめとのトーク画面を開いていた。
💜(何してんだ俺)
自分でも分からない。
少し考えて。
結局メッセージを送る。
💜『買い物終わった?』
数分後。
🩵『終わったよ〜』
すぐに返事が返ってくる。
その瞬間。
なぜか少し安心した。
💜『ならいい』
🩵『なにそれ〜』
💜『別に』
🩵『変なの〜』
画面を見ながら。
少しだけ笑う。
本当に変だ。
自分でもそう思う。
◌ ───── ◌
スマホを置く。
天井を見上げる。
💜(最近変だな)
こさめが。
ではない。
自分が。
なぜ気になるのか。
なぜ安心したのか。
その理由は分からない。
考えるのも面倒だった。
だから。
深く考えない。
明日になれば。
また会うだろう。
いつものように。
当たり前みたいに。
✦
少しずつ。
ほんの少しずつ。
二人の距離は変わり始めていた。
けれど。
まだ誰も。
その意味を知らない。
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こりん
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#brfr
suzu🎲⭐️🎼⏳🪽🎺
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コメント
1件
第26話、読ませていただきました。こさめが自分から距離を取ろうとしているのに、いるまの優しさに触れるたびに胸が痛む描写が本当に切なくて…。特に「嫌いになれたら楽なのに」という本音が刺さりました。最後のいるま視点で、彼も無自覚にこさめを気にしているのが分かって、このすれ違いがじれったくもあり、今後の展開がすごく気になります。二人の距離が少しずつ変わり始めている感じ、好きです🌷