🖤「阿部ちゃん?」
💚「えっ」
ホテルを出てタクシーを拾える大通りまで出てきたところで、聞き慣れた声。
めめだ。
会いたくない時に見つかった。
💚「…こんな時間に何してるの?」
🖤「俺撮影終わって友だちとご飯食べてた。阿部ちゃんこそ何してたの?」
💚「俺も知り合いと会ってたよ」
🖤「そっか。タクシー乗るよね?一緒に帰ろう」
💚「ん、そうしよ」
相乗りしてめめを先に降ろし、家まで揺られた。
今日はあろうことか生で挿入されたので、途中で中に出された精液が勝手に溢れ、到着したら大急ぎで部屋に戻った。
💚「…気持ち悪い」
お風呂で膝を抱いて顔を埋める。
何も考えたくなくてすぐに寝るつもりだったのに、指を挿れて何度も何度も洗っていたら結局長風呂になってしまった。
お風呂から上がると、めめからメッセージが届いていた。
🖤『今日なんか元気なかったけど、大丈夫?』
めめはいつも優しい。
忙しいのに、メンバーが疲れたり悩んだりしていると必ず率先して声をかけてくれる。
でもこの件に関しては、誰にも知られたくないままどこかで終わらせたい。
💚『ちょっと考える事が多くて。でも大丈夫』
🖤『そっか。いつでも聞くから、何でも話してね』
💚『うん、いつもありがとう』
こういう時のめめは鋭いので、何か見透かされているようで怖い。
同じ愛人でも、めめだったらもう少し大事にするのかなぁ。
💚「…はは」
何を考えたんだろう。
まともな人はそもそも愛人なんて、セフレなんて作らないのに。
あぁ、早く抜け出したい。
ベッドで丸くなって少し泣いた。
コメント
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やはり気づくのはめめ🖤