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ドイツ帝国×オーストリア=ハンガリー
史実っぽいですがにわかですので多分可笑しいところあります。
大目にみてください…..
そして少しシリアスです。
地雷の方はブラウザバック推奨!
「….なァ、これは一体如何いう事だ?」
蠟燭の光が淡く揺らめくだけの、暗い部屋。
雨漏りが酷く湿っぽいがこの時代にマトモな部屋を求めるというのは傲慢すぎるもので、僕は此処に身を隠し、崩壊の危機に恐れぐちゃぐちゃの筆記体で日記を書く毎日を送っていた。
そこに、僕の同盟国である彼がやってきた。
ドイツ帝国。
彼は冷酷で冷淡であるが、強かった。
目が沈んでしまうような黒をしたピッケルハウベと軍服を纏っており、それは蝋燭の炎に照らされて少しばかりてらてらと光を帯びている。だが、光の映らない外套と目があり、彼からは不気味な雰囲気が溢れ出ていた。僕は唾を飲み込んだ。
同盟国を恐れるだなんてバカな話。長い間傍にいた仲だし、今は戦争中だぞ。そんな彼を信じないなんてどういうことだ。
ちょっと昔ならそうなのだが、今は一味違かった。
僕には確実な”心当たり”がある。
先ほど彼が低く唱えた言葉が、何度も脳の奥で反芻する。
僕は情けない顔を晒しながら、情けない声で言った。
「何のことかな」
君は眉間の間にしわを寄せ、不機嫌の感情を醸しだしながらゆっくりと口を開いた。
ああ、今は、君の細かな行動に一つ一つ怯えなければいけない。僕はなんとなく僕の終わりを感じた。
「….これはどういうことか、と言っている」
それはひとつの紙切れだった。だけど、僕はその紙切れに非常に見覚えがあった。
その紙は手紙だった。….僕が、連合国宛に冷や汗垂らしながら書いた、あの手紙だった。
僕は「ひゅっ」と喉が空振りするのを感じた。君は笑いも怒りも悲しみもせずただただ黒い瞳で僕を見下ろしていた。
その手紙には、僕の「早く戦争を終わらせたいから」…という一連の想いが綴ってあったはずだ。
だけど、…そう、君はそれに反対だったな。
「なァ、お前が始めた戦いなんだろ」
「なに勝手に終わろうとしてるンだ?」
僕はちらりと後方を見た。逃げる機を見計らうためだ。だけど、今の僕の足は、沢山の亡霊に掴まれているか知らないが硬く動かなかった。
彼は僕にゆっくりと近づく。そして、僕の眼帯を引っ張り、手で僕の片目をぐりんと無理やり開けさせた。
僕は瞬きの出来ないもどかしさやら、目でもくりぬかれるのかという恐怖心でもう冷静な判断が出来ない様になっていった。
「前、忠告したのが頭に入らなかったのか?」
「どうも、学習しないヤツみたいだな」
君は嘲笑うようにそう言った。だけど、僕はそれに怒りも反抗も肯定もしなかった。ただ言葉を真正面から受け取って、そのずっしりと重い言葉に押しつぶされているだけだった。ああ、なんて惨めな姿なのだろう。そこにはハプスブルクの威厳も何も残っていなかったし、君だって今の僕を見て失望しているに違いない。父様、母様、ごめんなさい。僕はもう泣きそうになった。
君は僕の目から手を離し、眼帯をもとに戻した。かと思ったら、両手で強く僕の肩を掴み揺らした。僕の顔と君の顔は、もう少しでキスしそうなほどに近づいた。昔ならドキドキしたりもう少しロマンチックだったんだろうが、今は目の前にある真っ黒の君の瞳にただただ懺悔して恐怖していた。
「…なァ、なんで俺から離れようとするんだ?」
「俺のことが、…嫌いになったのか?」
少し悲しげな感情を秘めたその声がまたも僕の脳の奥深くまで侵食し僕の思考を犯し溶かしていく。目眩がしてくらくらしそうなほど、僕は君に恐怖し酔いきっていた。また、君も僕に酔っているのかもしれない。
君は、戦いが終われば僕と君が離れ離れになってしまうことを悟っていた。
「そんなわけない」と弱々しい言葉が僕から漏れた。僕が言ったことながら、その言葉が言い訳にも何もならないことを僕は瞬時に理解した。僕は後悔した。
「エスターライヒ」
君はそう言って、僕の片方の眼帯を思い切り引っ張る。
ブチッ!!….と音を出して、その眼帯は千切れ黒く汚れた木の床に力なく落ちた。その眼帯にはトランスライタニエンの紋章が刻まれていた。
「エスターライヒ、もうお前以外要らない」
僕はもう君から逃れられない。随分前から感じてはいたけど、今この時確信に変わった。ああ、君は本当に罪で残念なヤツだ。ああ、….僕も、然り。
「きっとお前と俺とは結ばれなきゃいけないんだ。
プロイセンだって、墺帝の事を嫌っているかもしれないが、ゼッタイにお前を守るために大きくなろうとしたんだ。そうに違いない。そうやって俺は産まれたんだ」
「…..エスターライヒ。…お前と、いっしょになりたい」
僕の顔に亀裂が走った。
うめき声も出せなかった。僕は更なる絶望と共に、「ああ、遂にか」という虚無感も一緒に感じていた。君が僕を強く抱きしめた。今はその刺激さえ僕の割れる要因へと変わった。さらに亀裂が走った。
痛い。痛い。
身体が痛い。民族の嘆きが痛い。僕への侮辱が痛い。国民の想いが痛い。君からの想いが痛い。今は何もかもが痛みに感じた。
ていこくがしぬ
いちぞくがおわる
僕はやっと涙を流した。
「エスターライヒ、俺はお前が大好きなんだ。知っているか?
本当に大好きなんだ。愛してるんだ。」
「戦争に敗けても、崩壊しても、国名が変わっても、ドイツとオーストリアが離れることはない。
ドイツはお前を離さない」
嫌だ。嫌だ。
もう、君も僕も全部嫌なんだ。
駄目だ。そんなこと、いけない。
君は、僕の傍にいてはいけない。
さようなら、僕だけの帝国。
もう、皆、ケンカしませんように。
オーハンって切ないの代名詞だと思うんですよ(?)
えー、殴り書きの小説でしたが如何でしたか?
ドイツとオーストリアのCP好きなんですよもっとふえろ
ww1の後墺と独のアンシュルスが禁止されたのに萌えを感じ(何を感じてんだ)執筆を始めました。
小説の書き方に低迷し続ける日々です。誰か助けて下さい…((
あ、あと風邪ひきました。クソが!!!11
結論:独墺もっと増えろ!!!!!
コメント
2件
おああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!