あてんしょん
四流で召使いパロ?です
zm×em 年齢操作有
それでもいい方はどうぞ
親に売られた。貧しいからしゃあないな。売られた先は、この辺一帯を治める金持ち。そこで俺は今日から召使いとなって働かなきゃいけない。
zm「zmといいます、お願いします…」
俺の住んでた家とは程遠い装飾の煌びやかさ、広さ、明るさ。金持ちってこんなところに住んでんねんな。庭も広いし、人もいっぱいいる。
だけど、俺、働くのはごめんや。家族のところへ戻りたい。泣きながら俺を売った親の顔が忘れられない。最後に抱きしめてくれた。
召使いのリーダーらしき人が俺の前に来て言った。
「じゃああなたにはこれから…」
居てもたってもいられなくなって俺はその場から飛び出し、庭へ駆け抜けていった。
「おい、何をしている!追え!」
後ろで叫ぶ声が聞こえたが気にしない。涙が出てくるのがわかった。
「ねえ、誰かー、いませんかー?」
コツコツ、とブーツのヒールが石畳を歩く音がする。声からして俺と同じくらいの子供だ。
zm「…、」
茂みに隠れてじっと見る。こっちに来たら早く逃げんと。
「君に教えなきゃいけないことがあるんだけど…、ってここには居ないか…」
諦めて屋敷の方へ戻っていく。
よし!
と、思った瞬間
「あっ!見つけた!!」
は!?な、なんで見つかったん!?俺動いてないけど…、やばい、逃げな!
「ね、ねえ、待って!!待ってってば!!」
さっきから庭を飛び回っている。ブーツなのに足が速い。体力も意外にある。
zm「想定外やって…!」
「わ、私!君に教えなきゃいけないことが!」
zm「うるっせえ!働きたくないねん!」
「でも!!」
庭には誰もいない。てかコイツ早く屋敷の主人に俺のこと教えれば一発なのに。なんでそうしないんや。まあ幸運だと思っておくか。
でも大分距離が開いた。そのまま茂みに飛び込むと見せかけ木に登る。
「あ、あれ?どこ、行っちゃったんだろ…」
よしよしよし、上手く撒けた…。
と、遠くで教会の鐘がなった。昼だ。
「あ、戻らないと」
どうやら昼ご飯のようだ。その子は一目散に屋敷へ戻っていった。
zm「ふう〜…」
疲れた。木から降りて芝生に寝転がる。あったかい。腹は減ったがそれよりも眠い。空腹を紛らわすためにも俺は目を閉じた。
zm「ん〜…」
やべ、寝てた。ここ昼寝に丁度いいな。
zm「っは〜、よく寝た……」
「あ、起きましたか!」
zm「!!!」
くっそ、油断してた!
が、立ち上がろうとしても立ち上がれない。よく見ると腕をがっしり掴まれている。
こいつは片手で本を読みながら片手で俺を押さえてんのか。器用な奴やな。
「ね、ねえ、お腹減りません?」
zm「ま、まあ、減ってる、けど」
「冷めちゃったけど、ありますよ?食べますか?」
彼?彼女?の隣にはお盆にのったご飯がある。わざわざ持ってきてくれたんか…。
てか、なによりコイツ顔が綺麗。美しいって言ったほうがいいんか?
飯を食べながらいろいろ聞いてみる。
zm「お前、名前は」
「あ、自己紹介してませんでしたね。emと申します」
男か。今わかったわ。
zm「本読めるんやな」
em「ここで働けば勉強教えてくれますから」
zm「なんでここに来たん」
em「zmさんと同じですよ」
zm「ふーん、てか呼び捨てでええよ」
em「そ、それは、無理です…w」
癖なんです、と恥ずかしそうに微笑む。やっべ可愛い。
em「て、てか、zmさん、ここの主人は怖いんです。早いとこ戻って謝らないと大変なことになりますよ!」
zm「そっか」
em「興味ないんですね…」
zm「まあな。でも飯食い終わってから謝りには行くで。早よ一人前になって家族に会いたいからな」
今、考え直した。ちゃんと働いてちゃんとここを出よう。
ここの主人が怖い、と言っていた時のemさんの目は恐怖を映していた。なにか、されてるに違いない。
俺はあいにくコイツのことを好きになってしまってみたいや。
そうやな、いつか大人になって正々堂々とここを出て、家族に会って、俺の恋人です、って言えるくらいにはなりたいなあ。
zm「emさん?」
em「はい?」
zm「行こ!」
手を繋いで屋敷まで歩く。
怖くないから、俺がいる。
「大丈夫、やからな」
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こんにちは、てってれーです。
推しカプ、四流!
妄想の爆発具合がエグい。こういうなんか中世っぽい、っていうかそういう世界観大好きなんです。
思ったよりぐちゃぐちゃなのでいつかこれのリベンジしたいです…。
まだまだ書くぜ!というわけでさようなら〜。
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