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黒星
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怜治さんの口から淡々と語られる恐るべき犯罪の告白が僕の脳内で反芻される。
あの日の、ナイフを突きつけられたような絶望的な記憶が再びフラッシュバックし
全身の皮膚にぶわっと鳥肌が立つ。
「じょ、冗談ですよね……?い、今作ったウソです、よね」
震える声で尋ねるが、彼の顔に浮かぶのは歪んだ笑みのみ。
「嘘なんかじゃないよ。全部、最初から最後まで俺が仕組んだ本当のこと。さっちゃんが今抱えてるその袋の中身が、何よりの証拠でしょ?」
「だ、だって…あのとき、僕を襲って、殺すって脅したのは……っ!」
「だから、さっき言ったでしょ?『俺が手配した』って」
「俺はさっちゃんを世界で一番愛しているから、俺自身の手で君の身体を傷つけるようなリスクは犯したくなかった」
彼はゆっくりと近づき、床に座り込んだ僕の前に膝をつく。
「汚れ仕事は他人に任せたんだ」
「どうして……っ、どうしてそんなこと…?」
目頭から涙が溢れる。
今まで心の底から信じ、自分の世界のすべてだとまで思い込んで縋り付いていた
怜治さんという大好きな存在が、まさか自分を絶望のどん底に突き落とした全ての元凶であり
諸悪の根源だったなんて。
そんな残酷な現実、到底受け入れられるはずがなかった。
「どうしても、さっちゃんを手に入れたかったからだよ」
怜治さんは僕の頬を伝う涙を、指先でそっと拭いながら
まるでおとぎ話を聞かせるかのような甘い声音で言った。
「俺が用意したストーカーの恐怖に怯え、悩むさっちゃんを、わざわざ毎日のように送り迎えしたのも。俺のことを、これまで以上に本気で好きになってもらうため。そして、俺という存在無しじゃ、怖くて一歩も外を歩けなくなるようにするためだよ」
「全部好きだからしたことだよ?俺以外を見ないで、俺だけを必要としてくれるような状況を作りたかったんだ」
「だからって…それだけのために、こんなことしたの……?」
確かに、怜治さんのしている一連の行為は常軌を逸しているどころか
完全に一線を越えている。
客観的に見れば、ただの重大な凶悪犯罪だ。
正直、目の前にいるこの男の底知れない執念が、心の底から怖いと思う。
それでも──
僕の答えは、最初から決まっていた。
「…やっぱり、嫌いになった?どちらにせよ、番の契りを交わしちゃった以上、もう一生この部屋から逃がしてあげないけど───」
僕の沈黙を「拒絶」だと勘違いしたのだろう。
少しだけ焦ったような、不安げな様子を見せた怜治さんの言葉を強引に遮るようにして
僕は喉言葉を紡ぎ出した。
「嫌いになるわけないです!!こんな最高のヤンデレイケメン他にいませんもん…っ!!」
「えっ?今、なんて……?怖くない、の…?」
僕の言葉に、さっきまで狂気を気取っていたはずの怜治さんが
完全に毒気を抜かれたように間抜けな声を上げて目を丸くした。
コメント
1件
えっ、まってまってまって!!😳💦 怜治さん、そういうことだったの!?!?「俺が仕組んだ」って…ストーカーも送り迎えも全部計画済みだったの!?!? 怖すぎるし執念深すぎるんだけど、でも最後の「嫌いになるわけないです!!こんな最高のヤンデレイケメン他にいませんもん…っ!!」で全部持ってかれた〜〜!!😭💕 主人公のそのまっすぐな叫び、めっちゃ良かった…! ヤンデレ上級者同士の激重感情、もっと見せてくれ…!!