TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

主セニャの恋愛学校

一覧ページ

「主セニャの恋愛学校」のメインビジュアル

主セニャの恋愛学校

5 - 第5話 サプライズでドキドキ

♥

22

2024年11月12日

シェアするシェアする
報告する

絆が深まり、意気揚々と新しい一週間を迎えたイレブンとセーニャ。今回の課題は「ペアでお互いにサプライズを用意すること」だった。互いに相手を喜ばせるための計画を立てるのが目的で、教師からは「相手の喜ぶ顔を見ることで愛情や信頼を深めることができる」という説明があった。

授業後、セーニャは早速サプライズの計画を考え始めた。「イレブン様が喜ぶことって何かしら…?」と考え、彼の好きなものや普段の様子を思い出す。幼なじみのセーニャは、イレブンの小さな好みもよく知っていたが、特別なサプライズを考えるとなると、どうしても悩んでしまう。

「そうだわ、イレブン様の大好きなチョコレートを使って、手作りのお菓子を作ろうかしら。」

一方で、イレブンもまた、セーニャに喜んでもらう方法を考えていた。ふと彼の頭に浮かんだのは、セーニャがよく話していた「お花」についてだった。

「セーニャって、花が好きなんだよな…。花の飾りや花束とか、作ったら喜んでくれるかも。」

それぞれが計画を練り、次の日から放課後の時間を使ってサプライズの準備に励むようになった。お互いにこっそり準備を進める中、互いの様子を怪しみつつも、期待に胸を膨らませていた。


サプライズ当日。夕方、二人は教室に呼び出された。イレブンは大事に持ってきた小さな花束を、セーニャは心を込めて作ったチョコレートケーキをそれぞれ手に持って、少し緊張しながらも相手の反応を待った。

「セーニャ、これ…君のために作ったんだ。」

イレブンは照れくさそうにセーニャに花束を差し出した。ピンクや白の小花を組み合わせた可愛らしい花束で、セーニャの笑顔を思い浮かべながら作った特別な一品だった。

「わあ…イレブン様、こんなに素敵なお花をありがとうございます!」

セーニャは感動のあまり目を輝かせ、花束を優しく抱きしめた。その表情に、イレブンも嬉しさを感じた。

「えへへ、それにこれも。僕のサプライズだよ。」セーニャは頬を染めながら、自分が作ったチョコレートケーキをそっとイレブンに差し出した。

「イレブン様が甘いものが好きなの、ずっと覚えてましたから…喜んでいただけると嬉しいです。」

イレブンはその手作りのケーキを見て、目を見開いた。彼女が自分のために一生懸命作ってくれたことがわかり、胸が温かくなった。

「ありがとう、セーニャ。すごく嬉しいよ。早速食べてもいいかな?」

「もちろんですわ!」

イレブンはチョコレートケーキを一口食べ、優しい甘さと彼女の思いが詰まったその味わいに、心からの笑みを浮かべた。

二人はお互いにサプライズを贈り合い、改めて相手のことを大切に思う気持ちが強くなった。言葉だけではなく、行動で相手を喜ばせることができるということを学んだ二人は、今まで以上に深い絆を感じていた。

その夜、寮のベッドで並んで横になると、自然と話が弾んだ。

「今日のサプライズ、君の喜ぶ顔が見られてよかった。」

イレブンは満足そうに微笑むと、セーニャも恥ずかしそうに微笑み返した。

「私も、イレブン様に喜んでいただけて、本当に幸せでした…」

二人はそのまま穏やかな眠りについた。心の中には、互いの温かな気持ちがじんわりと広がっていた。


次回予告:

第6話では、「ペアで協力して一つのプレゼンテーションを行う」という新たな課題に挑戦することに。少しずつ深まる二人の絆が、クラスメートにも影響を与え始め、他のペアとの交流も増えていく。次回もお楽しみに!

loading

この作品はいかがでしたか?

22

コメント

0

👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚