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主セニャの恋愛学校

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主セニャの恋愛学校

6 - 第6話 ペアでプレゼンテーション

2024年11月12日

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次の日、教室では新しい課題が発表された。「ペアで協力し、二人の信頼関係をテーマにプレゼンテーションを行うこと」という課題だ。クラスメート全員の前で発表することで、言葉で自分の気持ちや考えを伝える練習も兼ねている。先生は課題について説明すると、「この発表は、相手をどれだけ理解しているかを試す良い機会ですよ」と続けた。

イレブンとセーニャは顔を見合わせ、少し緊張した様子でうなずいた。普段は二人で過ごす時間が多いが、クラスメートの前でお互いの信頼関係について話すのは初めてのことだった。

「どうしようか、セーニャ。どんなふうに話せば、みんなに僕たちの絆が伝わるかな?」

イレブンは真剣な表情でセーニャに問いかけた。セーニャも少し考えた後、にっこりと微笑んだ。

「そうですね…。やはり、今までの経験を振り返りながら、お互いをどう思っているかを素直に話すのが良いかもしれませんね。」

二人は放課後の時間を使い、これまでの出来事を振り返りながら、発表の内容を決めることにした。幼なじみとして一緒に過ごしてきた思い出や、恋愛学校に入ってからの成長を思い出しながら、少しずつ話す内容がまとまっていった。


プレゼンテーション当日、二人は教室の前に立ち、少し緊張しながらもお互いを見つめ合った。まず最初に、イレブンが話し始める。

「僕とセーニャは、幼い頃から一緒に過ごしてきた幼なじみです。彼女はいつも優しくて、僕が困っているときは必ず助けてくれる大切な存在です。」

イレブンの言葉に、セーニャは少し照れくさそうにしながらも、温かい微笑みを浮かべた。

次に、セーニャが話し始める。

「イレブン様は、とても優しい方です。私が不安なときや、心が折れそうなときにいつもそばにいてくれて…私にとって、かけがえのない人です。」

セーニャの穏やかな口調と真剣なまなざしに、イレブンも思わず微笑み返す。

さらに、二人は最近のサプライズ課題の話も交えながら、互いのために何かをして喜んでもらえた喜びを伝えた。クラスメートたちは、二人の自然なやり取りや絆の深さに聞き入っていた。

最後に、イレブンが少し照れながらも、クラス全員に向けて言葉を締めくくった。

「僕たちの間には、これからも変わらない信頼があるって信じています。セーニャが隣にいるだけで、どんなことでも乗り越えていけるような気がします。」

発表が終わると、教室には拍手が湧き起こり、クラスメートたちからも「素敵な話だった!」と口々に称賛の声が上がった。イレブンとセーニャは、少し恥ずかしそうにしながらも、お互いに頷き合い、無事に課題を終えたことに安堵した。

その夜、寮の部屋でベッドに並んで横になると、二人は今日の発表について語り合った。

「今日の発表、すごく良かったよね。みんなにも、僕たちの気持ちが伝わったと思うよ。」

イレブンが満足そうに言うと、セーニャも静かに微笑みながら答えた。

「そうですね。イレブン様のおかげで、私も自信を持って話すことができました。…これからも、ずっとそばにいられたらと思っています。」

互いに向けた温かな気持ちが、心の中にしっかりと根付いていくのを感じながら、二人はそのまま穏やかな眠りについた。


次回予告:

第7話では、学校の「ペア対抗競技大会」が開催されることに。二人は他のペアと共に協力していくが、途中でイレブンが思わぬハプニングに巻き込まれてしまう。新たな挑戦と、互いを支え合う絆が試される!

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