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【K視点】
K「今日は〜、雨だ〜っ!!!」
いず「うるせぇな」
しとしとと降る雨の中、傘を差した人間たちが歩いている傍ら、全く傘を差さずに歩く僕。
なつ「もーびちゃびちゃ…」
みや「子供か」
くるくるぱちゃぱちゃしながら歩く。横で瀬戸も水溜りにダイブしたり、バシャバシャと水浴びをしている。
晴れは僕の天敵だ。なぜなら日の光は僕の核を燃やす。核って言うのは人間で言う心臓で、基本これが潰れない限り死ぬことは無い。不死の魔物ってのは、この核がない魔物のことを指す。
僕ら吸血鬼は、皮膚が弱く、太陽の光によって核にまで影響を及ぼしてしまう。だからこそ晴れの日は嫌い、いや天敵なのだ。
ハチ「ちょ、泥だらけじゃないですか瀬戸さん…w」
せと「あ?」
ハチ「ひぇこわ」
多分瀬戸は単純に雨が好きな猫ちゃんなだけな気がする。こういうとこ見るとほんとにただの猫なんだよなぁ…。
今日は休日なわけですが、なんで外に出ているのか。答え、散歩。
晴れに弱い組は晴れの日に散歩できなくて、学校までは魔界経由でショートカットするから運動不足になるでしょ。Byなつぴょん
正直、運動不足とか人間みたいに何か害があるわけじゃないし、別に魔界でたまにお使いさせられるから全く運動してないわけじゃないんだけど。周りで散歩散歩と騒がれたから、渋々散歩のために外に出たわけだが。
影。「あんなに嫌々だったのにめっちゃ楽しそう」
はた「確かに。めっちゃ嫌そうだったのに」
K「うるせっ」
雨ってのはなんでこんなに気分が上がるんだろう。いや、実を言うと雨が降ると、何故かいつも寂しい気持ちに包まれる。なんでかはわからないけど。
でも、楽しい。雨ってなんかテンション上がる成分含まれてるのかな。
めーや「コンビニ寄ってく?」
アベ「こんなビチャビチャなのに?w」
めーや「確かにw」
K「甘いの食べたーい」
バブケ「わがまま言ってる」
めーや「じゃあ外で待ってて、チョコ買ってきてあげる」
K「やったー」
チョコはチョコでもコンビニっていろんな種類があるんだよなぁ。たまになつぴょんとかが買ってきてくれるけど、いつも違うものだからいつも楽しみ。甘いのってチョコだけじゃないし、もっと色んなの食べてみたい。
ちゃげ「俺は奏を甘味処に連れていきたい」
K「なにそれー!」
バブケ「まずは傘の差し方教えてからですね」
K「は?!傘くらい差せるし!」
影。「じゃあさせよ」
目の前に差し出された傘をひら、けない……。
あれ?みんなばっ!って開いてるじゃん。
バブケ「ここ押して」
K「これ?……わぁっ!」
ばっ!って開いた!ふふん、とドヤ顔して見せれば呆れたような顔で見られる。なんだよ、差せただろうが。
コンビニから出てきためーやが傘さしてるwと苦笑いする。なんだよ、なにがおかしい。
また食べたことのない新しいチョコを一口食べる。
アベ「あ、やっぱ苦手?」
K「……苦い」
めーや「はい、お茶とチョコ。それカカオ強いやつなんよね。冒険冒険」
冒険?冒険なんかしてないけど。まぁいいや、このチョコこの前食べて美味しかったやつ。
いっただっきまーす!