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【K視点】
K「あっつぅ……」
みや「確かにちょい暑いな」
いず「暑なってきたなぁ……って、死体やん」
Kみや「「ほんとだ、死体」」
綺麗にはもった。少し早くについた学校、開門の8時と同時に入り、教室に向かう。とそこには黒板に磔にされた担任がいた。
胸元には黒い血の跡があり、それがぼたぼたと床に落ちたような跡、飛び散った跡、顔は完全に生気を失っていて、誰が見ても死体そのものだった。
K「ふんふん、致命傷は胸元の刺し傷……?」
いず「…いや冷静に分析すな」
まぁどう考えても殺人で、しかも黒板に磔にまでされている。人間にもこんな思考してる奴がいるんだなぁ……いや、周りにいっぱいいるわ〜。
みや「警察に通報しないとじゃない?」
いず「ここで問題です」
K「ででん!」
いず「警察に通報する番号はなんでしょう!」
K「いち〜、ぜろいち、とかじゃなかった?」
みや「いや、いちいちきゅうだろ」
K「あ、それだ!!」
それそれ!いちいちきゅう!聞いたことある!なんか言ってた気がする!
いず「惜しい!正解はいち、いち、ぜろ。110番。いちいちきゅうは消防署やね。てことで、俺は警察に電話するから奏たちは職員室行って事情説明してきて」
K「存知いたしました!」
いず「奏、たまに言葉遣い古いんよな……」
ふじみやと一緒に職員室に向かう。にしても殺人か……。面白いなぁ、殺人って。色んな動機があるし。例えばあるまは瞳が欲しかったからで、ちゃげぽよは助けるため、なつぴょんはそれが救いだと思っていたから。まぁこの3人は異例なのかも、いや殺人の動機なんて全部異例か。通常の思考じゃないもんな。
K「失礼しました」
岡セン「おう出ていくな」
K「え?」
岡セン「失礼します、だろ」
K「あ〜、そういうこと」
出てきた岡センに、教室で翠川先生が死んでいることを話す。いまいちつかみきれていない様子の先生を引きずりながら教室に向かえば、いずさんがちょうど電話を切ったところだった。
K「連れてきた」
いず「もっと丁重に扱わんかい、先生やぞ」
K「うぃ」
まぁ言われても丁重に扱う気なんかないけどね〜。死体を見た先生は、顔を青ざめてわなわなと震え出した。そして僕たちの方を見ると、恐怖を押し殺したような声で話し出す。
岡セン「お、お前ら、平気そうだな……。」
いず「まぁ、別に人が死んでるだけやし」
みや「殺人犯がここにいるわけじゃあるまいし怯えることないでしょ」
K「え、先生もしかして血が怖いの?もう固まってるよ、これ。」
岡セン「あー、そうか、警察は?」
いず「連絡しました、もう来ると思いますよ」
いずさんがそういえば安心したように机に座る。あ、先生が机に座った〜!ダメなんだ〜!
しばらくして警察が到着し、現場検証?をしていた。そして、僕たちと先生たちの指紋を取ると、教室に何人か残してどっか行った。
K「現場検証ってなに」
いず「その名の通りですが」
みや「具体的に何検証してんの、死んでんじゃん」
いず「現場に残った指紋とか、証拠を抑える」
K「あぁ、犯人の特定ってこと?」
いず「そうそう」
はえぇ、そうやって犯人を捕まえていくんだ。大変そ〜、かげぴにも聞いてみよ。
そして警部さんが戻ってきて、私の横に立っていた岡センの方に向けて話し出す。
警部「被害者の首を絞めていた縄からあなたの指紋が出ました。」
K「えっ、岡センが殺したの?なんで?動機教えて?」
いず「興味深々やん」
僕の質問に答えることなく、岡センは警部さんに連れられて教室を出て行った。ちぇっ、答えてくれないのか。
ポン酢なら心読んで知れるのに……。
――
プテ「で、合同授業になったと。」
K「なんで殺したんだろ……」
ポン酢「なんか金横領してて、それが翠川先生にバレたらしい。ずっと殺意ダラダラだった。」
K「へー」
なつ「聞いといて興味な」
みや「それがKよ。」
なんか、思ってた感じじゃなかった。僕に言わずに行っちゃったから、もっと狂気的な理由かと思ったのに。
でも、そんな理由でも人って殺すんだね。それは一個発見だね。岡センどんまい。