注意事項
・この作品は第一次wrwrd様の二次創作です。
・本人様とは関係ありません。
・検索避けに協力してください。
・学パロ、ヤンキーパロ、流血表現等が含まれます。
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xxxx年xx月xx日。
僕は貴方の隣に行ってみせましょう。
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「ひぇぇっっ!!!!!」
びしょ濡れになった髪の毛から垂れてくる滴が、目に入って仕方ない。
ごし、と強く顔を拭うが、濡れた服にはできっこないことであった。
校門を勢いよく駆け抜け、下駄箱へと走る。
走って走って走って。
「ぶへッ!!!」
「ぴぎゃッ!!!?」
大きな背中にぶつかった。
ciのクラスの下駄箱に男が数人居座っていたらしい。
彼らはピアスをゴリゴリにつけていて、ネクタイもせず、シャツもボタンを開けているようなヤンキー集団である。
「ごめんなさいッ、!!!」
喧嘩は勘弁してくれ、とciは頭を下げた。
赤いマフラーを巻き付けた男が立ち上がり飴を咥えたまま、へらと笑う。
「俺らこそすまんなァ。ほら、お前ら退くぞ。」
「…!君メガネ大丈夫か!?!?僕ん背中当たったやんな!?」
猫背で校則違反の青色もこもこパーカーを着た男が、わたわたと両手を動かす。
「だ、大丈夫ですので、!!」
ciは少し曲がったメガネを隠し、走って下駄箱を通り抜けた。
奥から、
「utやったなァ〜。」
と、笑う声が聞こえてくる。
震える肩はしばらく落ち着かなかった。
*
「すみませんッ、遅れました!!」
「ああ。ciくんか。気にせんで、この通りやから。」
髭を触りながら教師は苦笑した。
クラスはガヤガヤとしており、皆好きなように過ごしていた。
既に一時間目は始まっているはずだが。
「ここ問題児しかおらん高校やからな。ciくんはほんま珍しいんやで。」
「…なんとなく、察してました。」
ciの席には、男が座っていてゲームをしていた。
スマホやお菓子は当たり前のように出されている。
少し居心地の悪さを感じながらも、空いている椅子を借りて座る。
そのまま授業を始めた教師にも驚きを隠せそうにない。
ciはノートを膝の上に広げて、話を聞くことにした。
のだが、それを見てクラスメイトがケラケラと笑いだした。
「お前勉強しとんの??ぶふふッ、真面目くんやね〜?誰やっけ、えっと。」
「…ciです。」
「ci!!なあ、ジュース買ってきてくれん??」
クラスメイトは企むように口角を上げてこちらを見た。
周りの男らも同じ表情だ。
なるほど、パシリされるわけか。
ciはため息を飲み込み、立ち上がった。
「先生。少し席外します。」
*
財布を探りながら自販機の前へと歩く。
そこには、見覚えのある紫ジャージの男が立っていた。
朝、下駄箱で屯していた男の1人だ。
男はこちらに気がつくと、自販機の前を退いた。
俺はそそくさとお茶を買い、走り出す。
すると、教室の窓が開き、クラスメイトが下を見下ろした。
「あ!!ciー!!!!5人分買ってきてくれや!!コーラ!!!!!!」
買ってしまったお茶を咄嗟に隠して、再び自販機へと向かう。
窓は閉められ微かに笑い声だけが耳に届いた。
「…アンタ、やられたんすか。」
「…へッ??やられた、、??」
「あの底辺集団にパシリされてるんでしょ。」
「て、底辺…??ああ、はい。パシリらしいですね。僕、昨日転校してきたばっかで、なにも分かんなくて。」
男は驚いたように目を開き、自販機のボタンを押そうとするciの手を止めた。
「じゃあまだどこにも入ってないってことすか。」
「入る、??部活にですか、??」
男はciの手を引っ張って体育館倉庫へと連れて行った。
何か気に触ることを言っただろうか、とciは震えながら必死に着いていく。
そこには、朝下駄箱にいた男らが全員いた。
*
「shpくん!?その子朝僕とぶつかった子やん!?!?な、なにッ、喧嘩すんの!?!?」
青色もこもこパーカーを着た男が目を見開いた。
金髪でサッカーボールを蹴っている男が嬉しそうに笑った。
「あ"ッはっは!!!shpくんが喧嘩ふっかけるん珍しいなァ!!!!」
「喧嘩じゃないです。こいつ、入れたいんすけど。」
奥で本を読んでいた男が立ち上がる。
赤色のマフラーの男だ。
「急になんで!?!?」
「まだどこにも入ってないらしいので。それに、aんとこのグループにパシられてたので。」
「災難やったな。aくん、あんなんなのに自分より下の子にはイキるからね。んふふ。」
白眼の男がくすくすと笑うのを、隣のパーカーを深く被った男が満足気に見ている。
「あ、あの…ぼく、喧嘩はあんまり、」
ciはこそ、とshpの後ろに隠れた。
くすり、と1番奥でこちらを見ていた金髪の男が笑い、shpを指差す。
「そいつはウチのノラネコ、shpだぞ。まさか、そいつがマトモだと思ってるのか??クックック…。」
「ちょっと。あ、大丈夫。殴りませんから。」
ぴぇっ、と離れそうになったciを引き寄せる。
「shpです。ええと、まあ。色んな人がいます。」
紹介しようとして、やめた彼は確かに猫のような目付きだった。
「どちらにせよ、ここは不良校めう。どっかに入らないと全員からリンチ〜。」
マカロンを美味しそうに頬張る彼は、osと名乗った。
「…、ぼく、喧嘩できないのに!!!!」
悲痛な助けは届かず消えた。
短くてごめんなさい🙇🏻♀️🙇🏻♀️
連載です(続くか不明
コメント
7件
最初のびしょ濡れは雨です!!!!汗だと勘違いしそうな文になってて申し訳ない🙇🏻♀️🙇🏻♀️
ciくんパシられてる時はなんか達観してるというかパシリかーって感じなのにshpくんとかtnと喋ってる時はビクビクしてるのなんかもう本当に解釈一致で可愛すぎます👼ヤンキー高でパシリなんてあるあるのはずなのにshpくんがciくんに声掛けちゃうくだり好きすぎました🫶🫶🫶🫶
やっぱ一次だと想像もしやすいし、内容もしっくりする😶︎💕︎