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魔主役パロ。
魔主役未履修は姿見だけでも見てからをおすすめします。
R18なし、少し短め
⋯
自然豊かな森の中、鳥や小動物がこぞって一つの白い塊に集まっていく。
『キリヤンがいなくなっちゃった!!収穫祭の話ししたいのに〜!!』
『シャケお願い!!今度売店なんか奢るから探してきて!!』
⋯なんて、ナカムから引き受けたのが五分前。
いつも通りなら森にいるはず、と予想が当たったようで、ゆらゆらと金髪を揺らしている師団の仲間に声を掛ける。
「⋯キリヤン、」
声をかければ気の抜けた声で返事が返ってくる。
「ん〜?」
「ナカムが探してた。キリヤンがいないってさ。」
「そっかぁ、でも今実験がいいところでさ⋯」
なんて少し話をしていれば、木漏れ日からの光が心地よくてなんだか眠たくなる。
「⋯キリヤン、尻尾貸して」
「いいけど、邪魔だけはしないでよ?」
咄嗟に聞いたにしては二つ返事であっさり受け入れられてことに驚きながら、彼の尻尾に群がる小動物を
少し自分の尻尾に移動させ、うつ伏せで尻尾に埋まる。
毛並みふわふわすぎるだろ。
触り心地が良すぎて、動物が寄ってくるのがよく分かる。
念子吸いの良さがわかった気がする。
⋯念子じゃないけど。
⋯
しばらく埋まっていれば、周りに視線を感じて起き上がる。
埋まっている間にも周りには動物が集まっていたらしく、羨望の眼差しが向けられている。
「ン、どーぞ。」
身体を起こしてそう告げれば、ぽすぽすと埋まっていく動物たち。
俺の尻尾もまんざらではないようで、尻尾にしがみついている動物もいた。
その様子に薄く口角を上げていると、「できたっ」と彼から声が聞こえた。
「出来たの?」
「うん、出来た。『魔コンパス』!」
ホクホクとした顔をする彼に、おつかれ、なんて声を掛ける。
「これは収穫祭用に使えるぞ⋯」
収穫祭もそろそろか、なんて一つ、ため息をこぼす。
⋯ん?収穫祭?
⋯そういえば、なんか忘れてるような。
「シャ〜〜〜〜ケ〜〜〜〜!!!」
⋯やっべ。
悪魔【👓️×🦈】end