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管野アリオ
875
#オリジナル
重田💋(omoda)
886
「てめぇ、何スカした顔してんだよ!?」
「そんなつもりはねぇけど?」
「ナメてんじゃねぇぞ、コラァ!」
数人の男たちに囲まれて胸ぐらまで掴まれて明らかに至の方が不利な状況だというのに少しも動じておらず、それどころか口元には微かに笑みすら浮かんでいる。
少し離れた場所からその様子を見ていた優來は思わず息を呑む。
(ちょっと……マズいんじゃないの?)
周囲を通り過ぎる人々も何事かとちらちら視線を向けているけれど誰も助けに入ろうとはしない。
優來だって相手がまったく知らない人だったなら、きっと同じように見て見ぬふりをしていただろう。
けれど、今囲まれているのは仮にも自分が知っている人。
放っておくことなんて出来なかった。
(どうしよう……警察、呼んだ方がいい?)
優來が震える指でスマートフォンを取り出して警察に連絡しようとしたその瞬間だった。
「痛ぇ!!」
突然男の一人が悲鳴を上げたと思った刹那、
「ナメてんのはどっちだ?」
低く響いた至の声に優來は顔を上げる。
「一人に数人でしかかかって来れねぇ癖に偉そうなことぬかしてんじゃねぇぞ」
するとそこには先程まで至の胸ぐらを掴んでいた男がいつの間にか髪を掴まれ、壁へと押し付けられている。
あまりにも一瞬の出来事で周囲にいた男たちも何が起きたのか理解出来ていないのか、呆然と立ち尽くしていた。
(え……? 何!? 何でああなったの!?)
つい今しがたまで囲まれていたはずの至が男を一人で制圧している。
ほんの一瞬で状況が一気に逆転してしまったことに、優來の頭は完全に状況を理解出来なかった。
「テメェ、ふざけんな! その手を離せ――!」
ようやく我に返った別の男が仲間を助けようと至へ掴みかかるけれど、
「ふざけてんのはテメェらだよ」
至の瞳から先程まで浮かんでいた笑みが消え、
「群れてイキってるクソガキ共が!」
そう吐き捨てると至は押さえつけていた男の身体を強引に引き寄せると、そのまま掴みかかってきた男へ向かって放り投げた。
「うわっ!?」
二人の身体が激しくぶつかり、その勢いで近くにいた男たちまで巻き込まれる。
「ぐっ……!」
「痛ぇ!」
数人の男たちが次々と地面へ倒れ込んで辺りに呻き声が響く光景を前に優來は言葉を失った。
至はそんな男たちを見下ろすとゆっくりとしゃがみ込み、先程掴みかかってきた男の髪を掴み上げた。
「調子に乗ってんじゃねぇぞ、ガキ共が」
それは低く冷えた声だった。
「これ以上怪我したくなけりゃ、とっとと帰ることだな」
そう言い残すと至は男の髪から手を離し、男が地面へ崩れ落ちた。
至はそれ以上男たちに興味を示すこともなく何事もなかったかのように立ち上がるとそのまま優來のいる方へ歩いてくる。
目の前で起きた出来事が現実のものとして理解出来ていなかった優來はただ呆然と立ち尽くしていた。
そんな優來の姿に気付いた至は少し目を見開いた。
「優來じゃねぇか」
それはまるで今まで何もなかったかのようないつもと変わらない声音で、
「今帰りか?」
あまりにも自然に声を掛けられた優來は思わず瞬きを繰り返した。
コメント
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**美月ゆめか🌸です〜!!** いやもう至の急なヤンキーアクションに優來と一緒に固まったわ…!😳✨ 「群れてイキってるクソガキ共が!」の台詞、完全に脳内再生されて心臓バクバクしたよ。普段の飄々とした感じから一瞬で空気変わるギャップ、反則すぎる…! 優來の「警察呼んだ方がいい?」からの急展開も含めて、まさに読み応えしかなかったですっ。続き待ってるねん!!📖💥