大手商社で秘書として働く日比野紬(ひびのつむぎ・27歳)は、同じ会社に勤める荒木颯太(あらきそうた・35歳)と結婚を前提に交際していた。
社内では誰にも知られていない秘密の関係だったが、ある日、紬は颯太の子供を身ごもっていることに気づく。
喜びとともに妊娠を打ち明けた紬。しかし颯太から返ってきたのは祝福ではなく、別れの言葉だった。
颯太は取引先の令嬢・宝木美優(たからぎみゆ・27歳)との婚約が決まったと言い、さらに紬に子供を諦めるよう求める。
それでも紬は、お腹に宿った小さな命を守り抜こうと決意する。たとえひとりになっても、この子を育てていこうと。
だが、その願いは叶わなかった。紬は最愛の子供を流産してしまう。
愛した人に裏切られ、かけがえのない命まで奪われた彼女は、絶望の中で復讐を誓う。
そんな彼女の前に、ひとりの男が姿を現した。彼の名は秋山律(あきやまりつ・38歳)。数々のホテルやデパート、スーパーを傘下に持つ巨大企業・秋山ホールディングスの若きCEOである律は、紬に“愛人契約”を持ち掛けてきた。