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貴方と二人で来たっきり、
見向きもしなかった此処に久しぶりに足を踏み入れました。
貴方と此処へ来た時は、騒がしくて、いつも隣に貴方が居ました。
そして、此処の風景はほぼ変わってません。
漕げば音がなる、錆びついたブランコ。
水遊びしてお互いお母さんに叱られた水飲み場。
夏休みのすごくアツい日に、
滑っておしりが焼けるように熱くなった鉄の滑り台。
二人で向かい合って乗ったシーソー。
そして、結婚を誓い合ったペンキがはだけたベンチ。
これらすべては綺麗に原型をとどめて残ってました。
貴方が居ないだけで、こんな静かになってしまうんですね。
肌寒い風を孕んだ夜風は私を慰めてくれるかのように、
肌を撫で、横目で通り過ぎていきました。
7歳くらいの幼い時、貴方と二人で、
ブランコの勢いをうまく使いながら、
ブランコの柵を超えるゲームをしたのを覚えてますか。
あの頃は、危機感と恐怖心や、あと一歩の勇気の無さから、
互いいつまで立ってもできませんでしたね。
あの頃がすごく懐かしいです。
あの頃は照れくさくてあまり言えなかったけれど、
ずっとずっと大好きでした。ありがとう。
7歳の頃の貴方との思い出を思い出しながら。
17歳の私はブランコの勢いをうまく使い軽々しく柵を超え
貴方と残した思い出をいつまでも胸に抱き、
明日への一歩を踏み出しました。