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温かいお茶を淹れ、ゆったりと座り、お気に入りの本を読む。ふと外を見ると雪が降っている。
美しく、幸せな光景。
外からは美子の楽しそうな声。
コマの声が聞こえないのは、多分積もった雪を黙々と集めているのだろう。
私はもう一度、本に目を落とす。
最近買った、好きな画家の画集。
絵とその解説を一つ一つ丁寧に読む。
暖かくなったら美術館に行こうとふと思った。
その時…
「女神様、雪だるまできたよー」
「まぁ、小さいんですけどね」
でも、丸いですよ、とコマが言う。
「丸いって褒めてるの?」
美子が言う。
「…多分…四角い雪だるまなんて聞いたことないし…」
私はつい笑ってしまう。
「じゃあ、見に行こうかな、雪だるま」
そう言って私は立ち上がる。
冬は温かくなるから好きだ。