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「ねぇ、照は誰が好きなの?」
それは、そう…
本当に…ただ何となく、聞いただけの質問だった…
楽屋で雑誌を読んでいた俺は
【好きな人】というワードを見つけ
思わず照を見てしまう…
そして最初の、あの質問…
照は、その質問に
「何だよそれ…」
と言いながら…
阿部と会話している、翔太の横顔をジッと見つめ
寂しそうに笑っている…
『あぁ…そうか。照は翔太が、好きなんだ…』
それを見て…
俺は…自分の胸の奥が、ズキッと痛んだのを感じて驚いた
『えっ…自分の気持ちに気付かない内に…。俺は照に、失恋したのか?』
良い奴だとは感じていたし、一緒に居ると安心もした
どうやら俺は本当に、俺は照に恋していたらしい…
しかし、その気持ちに気付いた途端に失恋とは
何だか展開が急すぎて付いていけない…
『何だよそれ…。俺…あまりに鈍感過ぎない?』
心の中で、自分自身に悪態を吐きながらも
胸にポッカリ穴が空いた様で…寂しい気持ちが広がっていく…
「ふっか。好きな人がどうしたの?」
突然、黙り込んでしまった俺を心配して
照が声を掛けて来た…
俺は、この気持ちに気付かれない様
雑誌を見せて…説明を始める
「【好きな人】ねぇ…。ふっかは、居ないの?好きな人…」
「俺は…え〜と…。特に居ない…」
誤魔化し、そう答えると
「そうなの?俺と一緒だな。でもまぁ、無理に作る必要もないからさ…」
そう言って…慰める様に、肩をポンと叩かれた…
「確かに、そうかも。1人は楽だし…」
そう自分に言い聞かせる様に、呟いてみると
幾分、胸の痛みがマシになった…
そんな時
「ねぇ照!ちょっと良い?」
照の意中の人である
翔太が、照に声を掛けて来た…
「えっ、翔太!///勿論良いよ!///」
その声に、照の顔が…幸せそうに華やいだ
あぁ…どう見ても、これは恋する奴の表情だ…
「それじゃ、ふっか。行って来る///」
照が今まで話していた、俺に顔を戻して
嬉しそうな顔をして、そう告げた
「っ…!あぁ…うん、行ってらっしゃい…」
その笑顔が眩し過ぎて…
俺は、気持ちを悟られない様に
ソッと視線を逸らし、やり過ごす
「翔太、お待たせ///どうしたの?///」
そんな俺には気付かずに
照は翔太の元へ行ってしまった…
「………」
仲良く話す、2人の背中見つめていると
何故だか周りが滲んで見える…
『あぁ…やっぱり。失恋って苦しいもんだなぁ…』
締め付ける様な、胸の痛みと
滲む涙…
俺は服の袖で涙を拭い
胸に手を当て、ギュッと服を掴んで痛みに耐えた…