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あべちゃん…さすがすぎる包容力…🥹
ついさっきまで攻めあべ書いてたから、受けあべは脳がバグるよね笑。 節操なくてごめんなさい。 読む方は、作品完結してから読んだ方がいいかも。 それはそうと私としてはせっかく結んだから、こじなべの短編近々書きたいっす笑。
🤍ラウside
しょっぴーにフラれて、俺はマジで三日間何も喉を通らなかった。
基本的に薄暗い自分の部屋に引きこもり、仕事の時はほとんど誰とも口を利かずに仕事が終わったら最速で家に帰る。
そんな日がとうとう四日目になって、心配されためめに家に来るよう命じられた。
🖤食え
🤍食べたくない
🖤いいから口に入れろ
🤍…んっ
俺は無理やり口にご飯を押し込められた。
🖤しょっぴーも心配してたぞ
🤍うそっ!?話したの?
勢いよく米粒が飛んで、めめが少し嫌な顔をした。
🤍しょっぴー…会いたい…
ここのところグループ仕事がないのは助かったのか、寂しかったのか。
俺の目にはまた涙が込み上げてきた。
テレビの仕事も、雑誌の仕事も受けられないほど俺は目が腫れていて、さっき出会い頭にめめに頭をはたかれた。
今は借りたアイスノンを時々瞼に充てている。
🖤そういえばもうすぐ収録あるな
🤍会いたくないぃぃぃぃ
🖤どっちだよ
キッチンから温かい味噌汁を注いでめめが持ってきた。中にはしじみが入っている。
俺は一口飲んだ。
🤍美味しい。あったかい…
🖤今、魚も焼いてるから、ちゃんと食べろ
🤍うん……ありがとう
🖤お前がそんなだとしょっぴーも気にするぞ
🤍そうだよね……うー
🖤また泣く
めめはため息をついた。
収録までには元気になるから、今日は思う存分めめの胸で泣かせてほしい。
俺が次から次へと出てくる涙をティッシュで拭っていると、インターフォンが鳴った。
🖤あれ?俺なんか荷物頼んだかな…
🤍俺が出るよ
料理で手が離せないめめの代わりに、俺は受話器を上げた。
🤍はい、目黒です
💚え?ラウール???
俺はめめを見た。
めめも気づいてこっちを見た。
🤍…阿部ちゃんごめん、めめ、今手が離せないから俺が開けるね
💚……
ほんの少しだけ波乱の予感がする。
気まずい。
食卓にめめ特製の和定食がずらりと並んでいるが、とても箸を付けられる雰囲気ではなかった。
阿部ちゃんも家に呼んでるの忘れてるとか、ありえなくない?
🤍あ、阿部ちゃんも食べる?まだあるよね?めめ
🖤あ、あるある。阿部ちゃん、食べる?
必要以上に緊張する俺ら。阿部ちゃんはそんな俺らを無視して言った。
💚先に聞きたいんだけど、いい?
🤍🖤はい
阿部ちゃんは大きく息を吸うと、言った。
💚めめ、ラウール泣かせた?
🖤えっ
💚ラウ、その顔は何?目も鼻も真っ赤だし…それになんだか少し瘦せたよね?
🤍あ、これは花粉症で…
💚そういう嘘つくと、俺、怒るよ?
咄嗟に下手な嘘をつこうとして、阿部ちゃんに速攻で見破られる。
阿部ちゃんは心の底から俺を心配してくれてるみたいだった。
もしかしてめめと俺に焼きもちを焼くかも…なんて邪推して申し訳なかった。
💚めめ、なんでラウールが泣いてるの?
🖤ラウールがちょっと失恋しちゃって
🤍めめ!!!
🖤俺が話を聞いてやってた
💚本当なの?
もうだめだ、ごまかせない。
俺はこくり、と頷いた。
💚ラウ、おいで
阿部ちゃんは腕を開いた。俺は阿部ちゃんに優しくハグされる。
あったかい。めめとは違う、いい匂いがした。
💚つらかったね
🤍……うん
💚そういえば、この間ふっかも元気なかったけど、このせいかな
🖤あー、そうかも
🤍え、ふっかさんも?
💚事務所で会った時、なんだかすごく落ち込んでたよ
俺は遊園地に行った日のことを思い出す。帰り道、口数が明らかに減った俺を心配して、岩本くんもふっかさんも告白の失敗を察したに違いなかった。
あれだけ協力してもらっておいて、俺はきちんと報告もお礼もしていない。怒られてもしょうがないのに、二人の優しさが今さら身に染みる。
俺は何も考えてなかった。だからガキだって言われちゃうんだな、俺。
🤍俺ってみんなに愛されてるんだね…
🖤そりゃ、みんなの可愛い弟だからな
また俺は泣きそうになる。でも今度は嬉し泣き。
俺、このグループにいて本当によかった…。
阿部ちゃんにもめめにも優しく励まされ、その後は3人で楽しくご飯を食べた。
悲しい時は一人でいちゃだめなんだなと俺はまた新しくお兄ちゃんに教わったのだった。