同じジュニアグループにいる俺と涼太はもう年齢と同じだけ一緒に生きている。離れ離れになっても必ず再会する、あいつとはそんな運命にあるようだ。
俺たちの人生は、近所に生まれて住んでいるだけじゃちょっと説明がつかない、引き合わせの連続だった。
涼太は気が強くて、俺より物静かだけど、実は喧嘩も強いし、根性もある。頑固だし、融通が利かない。そのせいでメンバー間でもいざこざが絶えない。そのたびに俺は密かに肝を冷やしている。
そんな中、俺と涼太は特別仲がいいわけでも悪いわけでもなくて、でも彼女のこととか教えてくれないでいるのをこうやって人づてに知ると、ちょっと嫌だなって思う。
どういうタイプの執着なのかな?これって。
よくわからん。
俺は考えるのを放棄して、布団を被って寝ていた。
すると、ちょうど枕元に置いていた携帯が鳴り出した。
電話に出る。
2つ年上の事務所の先輩だった。
💙「もしもし?」
「翔太、今から出て来られる?」
💙「あ、ハイ」
正直、めんどくさいなと思うが、断ることはできない。俺は夕飯をパスし、指定された待ち合わせ場所へと向かった。
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なになに?気になる気になる