どうもしむねです!
前回の続きからです!
この小説、作者もよく分からずに書いてます!((
それではどうぞ!!
桃「どうして…そう思うんですか…?」
黒「……え…?」
俺はてっきり、「分からない」とか「知りません」とかで返ってくるもんかと思っていた。
しかし彼女の口からは予想外な返答が来てしまい、少し戸惑ってしまった。
黒「えっ…と…」
黒「…なんとなく……」
桃「…なんとなく…?」
夢の中でいつもアンタが現れるとか言えるわけないし…そもそも向こうは俺の事を知らないだろう。
少し恥ずかしくなり、申し訳なくなって俺は彼女に謝った。
黒「…ごめん……やっぱりなんでもないわ…」
桃「そう…ですか…」
でも、何故か俺は彼女の事が無性に気になっていた。いつも夢の中でしか会ってへん女の子に今こうして会うことが出来たんやから。
特に恋愛感情を持っとる訳やないけど…なぜ俺の夢の中に彼女が現れるのか不思議でたまらなかった。
頭の中でモヤモヤと考え事をしていると…
桃「…あのッ…」
急に彼女の方から声をかけられ、俺は驚いて彼女に目をやる。
黒「…な、なんや…?」
桃「…ッ……」
桃「今日ッ…何の日か分かりますか…?」
黒「え…?」
今日は10月15日。なんの特別な日でもなく、自分の誕生日でもない。
この日に…何かあったのか…?
黒「…いや…分からへん…」
桃「…………」
桃「すみません…変な事言って……」
また彼女は、少し切なそうな顔をして下を向く。
黒(なんなんやろうな…ホンマに…)
彼女は少し膨らんでいる自分のお腹をさすっていた。
黒(そういや…妊婦のようやけど…誰かと結婚しとるんよな…?)
黒(あ、てかさっきの質問…ちゃんと答えてくれてなくねぇか…?)
俺は最初にした質問を思い出す。
「以前どこかで会ったことがあるのか」、これが今1番気になっていること。
俺は少し息を飲んで、また彼女に問いかける。
黒「…ごめん、もう1回聞いてもええか…?」
桃「あ、はい…」
黒「さっきはちゃんと答えてくれへんかったけど…」
黒「俺は…アンタと昔会ったことはあるか…?」
桃「………………」
桃「…あります…」
黒「…!?」
桃「だから…どうしてそう思うのかがこっちも気になってるんです」
黒「…………」
黒「……それは…」
間もなく、○○駅に到着いたします。
黒「あ…」
次の駅で降りないといけなくなり、彼女と離れないといけなくなった。
せっかく何か分かりそうなのに…ここでこのままお別れするのは良くねぇと思い俺は彼女に告げる。
黒「…俺はいつもこの電車に乗るで…!」
桃「……!」
黒「…またな」
桃「………………」
彼女が一体誰なのか、実際に会ってみても分からなかった。せめて名前だけでも聞いておけばって…また1つ後悔してしまう。
桃「…………」
桃「………アニキッ……」
職場に着き、自分の席へ豪快に腰をかける。
黒「はぁ~……」
彼女の事が頭から離れられない。もっと色々話してみたかった。
それに、昔彼女と会ったことがあることが判明して余計に謎が増えてしまった。
黒(え~……)
黒(…俺あんなピンク髪の子と会ったことあるか…??)
頑張って思い出そうとするが…全く記憶になくて思い出せそうにもない。
そう唸っていると…
青「どしたんアニキー?♪」
同僚が俺のおかしな様子を見て話しかけてきた。
黒「…ん?…いや、別になんでもあらへん…」
青「なんでもないわけないやろwwめっちゃ眉間にシワよっとるで〜www」
そう言いながら俺の眉間をツンツン突いてくる。
黒「…やめぇやまろ…ww」
青「ンははッww」
青「…ほんで?ホンマにどうしたんや?」
この猫宮イフは俺なんかよりもすげぇ仕事が出来るエリートやのに何故か俺の事を尊敬してくれとる少し変わった奴。
よく2人で飲みに行ったりとかしてお互い悩み事や愚痴を言い合ったりする仲でもある。
今回の件は、丸々そのまま言うのは変に思われそうやから部分的に言ってみることにした。
黒「あのさ……」
黒「昔絶対に会ったことがあるのに……その人の事を思い出せへんって事…今まであるか…?」
青「え…?うーん……」
青「めちゃくちゃ昔に出会ったとかなら思い出せへんかもな…?それか、あまりその人に印象が無かったりとかすればあんま思い出せへんかも…?」
黒「印象は…あるんよ」
黒(あんなド派手なピンク髪やし…忘れる事はないはず…)
かと言って、そんな昔に会ったとかも…そんな感じやなかったような気がする。
まろが突然思い出したかのように俺にこう言ってきた。
青「…あぁ、あとアレや。」
青「アニキって確か…1年前ぐらいに事故に遭って1度全ての記憶を忘れてしまったやんか?」
黒「………………」
黒「そんなことも…あったな……」
まろの言う通り、1年前ぐらいに俺は車に轢かれる事故に遭った。奇跡的に命に別状はなかったが…自分の名前を思い出せない程の重度な記憶喪失を患った事がある。
今はほとんどの記憶を取り戻せていると思っていた。
青「もしかしたら…その人の事も事故の影響で忘れとるままちゃうか…?」
黒「……ちょっと有り得るな…」
青「ちなみにその人ってさ、女性?♪」
黒「…お前に関係あらへんやろ…」
青「お?これは女性だなぁ?♪」
青「昔好きだった子とかちゃうの?」
黒「……おったかな…そんな奴……」
全く思い出せない。恋愛経験なんてした事ないと思っていた。
…本当に、俺が思い出せていないだけなのか…?
また彼女に会って話がしたい。そう考えながら憂鬱な仕事に取り組んでいた。
仕事が終わり、家に帰宅した。
黒「………………」
黒(…アカン…思い出せへん……)
黒「…はぁ……多分…めちゃくちゃ大事な事を忘れとるような気するんよな…」
1人部屋の中でため息をつく。
…そういえば、この部屋…1人で住むにはかなり広いような気がする。
…まるで、誰かと一緒に暮らしているかのような……
黒「………………」
黒「……待てッ…」
俺は何かに操られたかのように部屋の中の物を漁る。なんでいきなりこんな事をしだしたのかも…俺にも分からなかった。
ただ、もしかするとアイツの事に関して分かることがあるかもしれない。
無我夢中に部屋の中をひたすら探し回った。
……そして…とある引き出しの奥底に見覚えの無い小さな紙袋が見つかった。
俺はそれを手に取り中身を見る。紙袋の中には小さい箱が入ってあった。
黒「……これって…………」
黒「…指輪…?」
箱の中身は結婚指輪らしき物が入っていた。それもまだ使っていないような新品の指輪だった。
黒「…なんで指輪が俺ん所に……」
黒「……まさか…」
俺は何かを察して、その指輪を大事に保管した。
……ーーーー………
黒「…あ」
黒「……よし、今日もなんとかここに来れたわ」
俺はあの後眠りについて…いつもの夢の中に入っていた。
広い草原に綺麗な星空の世界。俺は彼女に会いに走って行った。
そして、彼女の姿が目に入る。
いつものようにただ俺を見つめているだけ。
今日も俺は彼女に声を掛けてみる。
黒「……また…会ったな」
桃「………………」
黒「……全部思い出せた訳やないんやけどさ…」
黒「…俺…お前と結婚してたんちゃうか…?」
すると…いつもただ無表情で俺を見つめていた彼女から…一筋の涙が零れていた。
続く。
ノベルって何文字まで書ければ上出来??((
どこで止めたらいいのか分かんねぇしなんで無駄に長くなってんだよッ…!!
多分次で終わる!!多分!!
見て頂きありがとうございました!!
コメント
18件
ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙え?ちょっと!!ん?僕の脳が狂うくらいの神作をありがとうございます。神作に出会って脳狂わせるの夢だったんですよ!!しむねさんありがとう。心がぎゅっとなりました。続き楽しみにしてます( *´꒳`* )
🍣ちゃんが妊娠してたのは、🦁くんとの子供?!事故で記憶なくなってたけど、戻ってシングルマザーしてたって事?偉いすぎる👏よくがんばったなぁ😭ノベル上手い人久しぶりに見た気がする✨
切ないっ…🍣ちゃん😭😭 幸せになって欲しい、