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コマ「分身した!」
ミニクロックレディは動きが遅くなることもなくゲスパイダーの元まで飛んで向かう
マタロウ「分身はスローになってない!」
コマ「これなら!」
だが2人の思いは呆気なく消え去る
ミニクロック「やあ!……うぅ…」
マタロウ「って、分身弱いんかいッ!!」
すると、ミニクロックレディはゲスパイダーの足を内側に折り始めた
コマ「何をやってるんだろう?」
ミニクロックレディは、全ての足を内側に折り曲げた
クロック「かぁ~~いぃ~~じょぉ~~」←←
クロックレディがそう言ったのと同時に、空間が消えた
足を内側に折られたゲスパイダーは立つことが出来ず、そのまま地面に体を打ち付けた
ゲスパイダー「い、いつの間にこうなったんでゲス!?」
マタロウ「分身がスローの間に足の軌道を変えていたんだ!」
クロック「紅丸!今なら!」
紅丸「かたじけない!おクロ殿!」
紅丸はクロックレディに感謝の言葉を伝えると、コマンドメダルをセットする
ワーイ! エグゼキュート!
紅丸「紅き、一閃!!!」
紅丸の攻撃はゲスパイダーに直撃し、ゲスパイダーは消え去った
紅丸「紅蓮の底に、沈むがよい」
刀を鞘に収め、そう決めた
メラ「やれやれ、こんなノートは燃やした方がいいな」
メラは落ちたノートを拾い、拳からボッと炎を発生させる
後藤「やめてくれ!」
後藤は走りながらこちらにやってくる
後藤「彼と話をさせてくれ。彼は、私の友達なんだ」
すると、ノートがメラの手から離れる
ゲスノート「ケッ、俺の事を捨てたくせによぉ!今更友達なんて…」
後藤「私は、君を捨てたつもりはない。寮に来た母親が、中身を見て怖がって、
勝手にゴミに出してしまって…」
ゲスノート「なに!?」
後藤「あの後だって、必死になって君の事を探した。感謝の言葉を伝えたくて…」
ゲスノート「ぅ、嘘つけ!お前の言葉なんて信じられない!」
後藤「いじめられて悔しがる私に、君は言ってくれただろう?」
ノート『そんなにムカついてるなら、一度バシッと言い返してやれ!』
ノート君にそう言われ、眉を下げる後藤
後藤『えぇ?無理だよ…』
ノート『今、お前の強さを知っている!お前ならできる!ただのいじめられっ子で終わっていいのか!?』
身振り手振りをしながら言うノート君に、後藤は目を見開く
後藤「君の言う通り、勇気を出して言い返したらいじめっ子の態度がかわって、
気が付いたら仲良くなれてた。君のお陰で、いじめを克服できたんだ。
先生になろうと思ったのも、それがきっかけだよ。今は、あの時の私と同じように
悩んでる生徒に話を聞く会を定期的に開いている。そこで、いじめっ子たちへの怒りを
吐き出してもらって、立ち向かう練習をさせていたんだ」
アゲハ「あれって、先生が攻められてるんじゃなかったんだね」
後藤「苦しんでる生徒には、一緒に痛みを分かち合って、その背中を押してくれる
存在が必要なんだ。あの頃の私にとっても、君のような存在だ」
ゲスノート「!」
後藤「私は…『僕』は、君がいたから立ち向かう勇気を持てたんだ。
だから、心から感謝してる。……ありがとう」
ゲスノート「………そういうことなら…そういう事は!!」
ノート「早く言えよ、進…!」
ゲスノートは、あの頃の姿に戻り、ぼろぼろと涙を流しながら後藤に抱き着いた
後藤も優しく抱きしめ返す
すると、ノート君がパッと光り、虹色の妖気に変わるとアゲハのウォッチに吸い込まれ、3枚のメダルが宙に浮いた
コマ「メダルだ!」
後藤は立ち上がり、アゲハ達に感謝の言葉を伝える
後藤「ありがとう。君たちのお陰で長年の誤解が解けた」
マタロウ「よかったですね!」
ジンペイはアゲハの手からゲスノートのメダルを取ると、とんでもないことを言い出した
ジンペイ「早速ゲスノートのメダル使ってみるか!」
「「「「えっ!?」」」」
ジンペイ「学園中の生徒の名前書いて、全員ゲスにしたら面白そうじゃん?
ゲスだらけの学校、『ゲス学園』!」
アゲハ「え、絶対嫌なんだけど…」
アゲハ「っていうかジンペイ、今日は私に近づかないでね」
ジンペイ「エッ、なんで!?!?」
アゲハに拒否され、大ショックを受けるジンペイ
アゲハ「待って近づかないでゲスなジンペイ思い出しちゃうから」
フブキ「確かにあの時のジンペイ君はキモかったわ……」
コマ/マタロウ「「うんうん」」
ジンペイ「ソ…ソンナニ…??」
アゲハ「うん。だから今日1日は絶対に近づかないでね」
ジンペイ「そんなぁぁぁぁあ……」
アゲハのキャラ崩壊っぷりにマタロウは苦笑いする
マタロウ「(痛みを分かち合える仲間、いつか僕らもそんな風になれるのかな…?
ま、そんな事はさておき、この学園にはまだまだたくさんの不思議が存在していたんだ…)」