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~学園長室~
アゲハ、マタロウ、コマ、フブキの4人は緊張で肩を竦めさせていた
ジンペイに関しては眠そうに頭の後ろで手を組んでいる
何故皆(ジンペイを覗く)がこんなにも緊迫しているのかと言うと…
ジンペイ「なんか、すっげぇシブい顔してるな」
そう、学園長である大王路キンヤが顔の前で手を組み、ものすごくシブい顔をしていたからである
マタロウ「これ絶対怒られるでしょ…」
アゲハ「もしかしてジンペイ、なにかした?」
ジンペイ「今日は何もしてないよ。授業中も大人しく寝てたし」
そういったジンペイに、アゲハ、マタロウ、コマの3人はずっこけた
フブキ「寝てちゃダメでしょ;;」
すると、キンヤが大袈裟に咳ばらいを1つし、
ズッコケていたアゲハ、マタロウ、コマの3人がマッハの如く立ち上がった
キンヤ「集まってもらったのは他でもない…君達には、私の娘エマを救ってもらいたいのだ!」
フブキ「えッ?また!?」
そう、前回もキンヤに頼まれ、エマに憑りついていた怨霊『オヤノメ』を追い払ったのだ
アゲハ「今度はどんな怨霊に憑りつかれたんですか?」
すると、キンヤは学園長室から学園シティを一望できる窓の下を覗き込んだ
それに続いてアゲハ達も覗き込むとそこには、ものすごい長さの行列が出来ていたのだ
マタロウ「なに、あの行列?」
コマ「すごく長いね。一体何なんだろう?」
?「あれは、『フォーチュンビターブラック』を買うための行列です」
アゲハ達はその声の主の方を振り向く
どうやら声の主はエマだったようだ
キンヤ「エマ~!」
その途端、デレデレとした態度を取り始めるキンヤ
キンヤ「来たのか~!」
エマ「だって、やっぱり自分でちゃんとお願いしないといけないかなって…」
すると、滝の如く大量の涙を流し、感動するキンヤ
キンヤ「なんとできた子じゃ!」
そんあキンヤの様子を見て、マタロウ、コマ、フブキの3人は顔を引き攣らせる
フブキ「学園長…相変わらず娘への愛が重い…」
アゲハ「ねえねえ、そのフォーチュンビターブラックって何?」
アゲハにそう聞かれた途端、もじもじしだすエマ
エマ「!学園七不思議の1つ、『未来を予知するチョコレート』です…/////」
マタロウ「学園七不思議ッ!?」
学園七不思議と聞き、マタロウは眼鏡をキラリと光らせる
エマ「学園内にある、『茶李井』の『チョコレートファクトリー』というお店のお菓子なんですが、
中に占いが入っていて、
その占いが当たると女性との間で大流行しているんです」
アゲハ「へえ~、そうなんだ!」
エマ「私も買いに行きたいんですが、最近、学級委員の活動が忙しくて……
それに、アゲハちゃんとたくさん話せるチャンスかな、って…///」
顔を赤くし、俯くその姿は颯爽、恋する乙女のような仕草だった
それを見たフブキはエマにズイッと詰め寄る
フブキ「エマさんッ。やっぱりアゲハの事がすk…」
エマ「あああああっ!!!?//////」
すると、エマは大慌てで部屋の端っこにフブキを連れる
エマ「は、恥ずかしいので……/////////」
エマは耳まで顔を真っ赤にし、人差し指を立てた
その時、マタロウの声が小さく聞こえてきた
マタロウ「おーい!皆ぁー!早くおいでよーっ!」
アゲハ「マタロウ君、なんでもう下にいるの?!」
いつの間にかマタロウは行列の最後尾に並んでいた
さっきまで学園長室にいたのに、一体どうやって短時間であそこまで行ったのだろうか…?
マタロウ「だって学園七不思議の1つなら、YSPクラブがすべき案件だからーっ!」
マタロウは口の横に手を当て、アゲハ達に向かってそう叫ぶ
アゲハ「確かにそうだよね!」
アゲハはそう言うと、モモのメダルを取り出す
アゲハ「君の時間だよ!モモ君!」
ワーイ! カモンゴースト!
ウォッチから炎のエネルギーが溢れ出す
それは一瞬顔のようなものを作るとやがて弾け、モモが姿を現した
モモ「モモだよ!」
アゲハは学園長室の窓を上へと勢いよくスライドさせ、外へと思いきりジャンプした
そしてモモの背中に乗り、サーファーのようにマタロウの元に向かう
エマ「か、カッコイイ…////」
アゲハはそのままモモから飛び降りると、
クルクルと回転するとシュタッとカッコよく地面に着地した
ジンペイ「おお!アゲハスッゲエ!よ~し、じゃあ俺も!」
そういって学園長室に戻ってきたモモの背中に飛び乗り、
アゲハと同じようにサーフィンをするかのようにアゲハとマタロウの元へと向かう
アゲハ「………?」
その時、嫌な予感を察知したアゲハは左にサッと移動する
案の定、アゲハの嫌な予感は見事的中し、ジンペイとモモはマタロウに激突した