藤澤: っんし …ご馳走様 。
ベンチに座って購買で買ったパンの袋を
綺麗に折り畳む 。
僕が座っているベンチの隣には 、元貴くんのお姉さん ……………….
じゃなくて 、 友達。
「 待てよ ….俺課題終わってなかったわ 、 笑 」
「 先生に怒られるぅ …..っ 」
藤澤: えぇ? 僕はいいから早くやってきな 笑
「 ごめんなっ 」
……騒がしかった耳元が一気に静になる 。
周りをすっと見渡して一息ついてからベンチから立ち上がり 、
校内へと入っていく 。
___途端
茶色い大きな瞳とぱちりと目が合って―――
その瞳に一気に吸い込まれて 、顔に熱が帯びる 。
………なに 、これ
変な感覚 ……。
そうこうしているうちに 、すでに
彼女は僕の真横に立って不思議そうな顔をしていた 。
藤澤: っ …..///
藤澤:… こんにちは …..お昼ご飯食べ終わったの?
大森: こんにちはっ … うん 、お弁当 !
藤澤: へぇ 、お弁当なんだ?
藤澤: 僕いつも買ったやつだから羨ましい 、笑
大森: そうなんだ ….ならお弁当作ろうか?
えっ……お弁当 …. おべんとう
…….つくる?!?
藤澤: いやいやいや 、申し訳ないっ!
大森: え〜私いつも元貴の分まで作ってるし ..そんな変わんないよ?
藤澤: ぇ ….元貴 、くんのも作ってるんだ ….。
大森: そう! ….だから涼ちゃんのも 、ぜひっ
….そんな顔で見られたら断れないし ….、
いっつも元貴くんも食べてるなら …余計羨ましい 、かも
藤澤: じゃあお願いします?笑
大森: りょーかいっ!
大森: 好きな食べ物とかある?
藤澤: 卵焼きかなぁ …?笑
大森: あ〜!
大森: いいね 、笑
お弁当を作ってもらう約束をし 、別れを告げてから
僕はルンルンで自分の席に座る 。
__見られてたなんて 、思いもしなかった 。
コメント
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わー⋯そんなやりとりしてたんだ。