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「――ふっ、んんっ」
「声抑えてる、紡さんかーいい」
くすくすっと笑いながら、ゆず君は俺のものを手で上下に動かしていた。根元をぎゅっと握られて、竿の部分も裏筋も全部擦られると、頭が真っ白になるくらいに気持ち良くて、俺は、腰を揺らした。ぐちゅり、ぐちゅりと卑猥な音が響く。絶対に聞えない、とは言い切れないので、隣の部屋にいるあや君に聞えているんじゃって思って、俺は俺じゃあどうしようもない音を聞いて、ふるふると首を横に振るしかなかった。口は絶対に押さえておかないと、声が漏れると、必死になって抑える。
ベッドの上に寝転がっている俺に覆いかぶさり、ほぼ裸になった俺の身体を好き勝手に弄ぶゆず君。俺はされるがままに快楽を与えられて、ただ、喘いでいた。
「紡さん、可愛い」
「ひゃぁ、ゆ、ゆず君……も、やめ」
「嫌ですよ。こんな楽しいこと辞めるわけないじゃないですか。バレたらどーしようって、思ってるんでしょ」
と、ゆず君は楽しそうに俺のを舐め始めた。生暖かい舌が這う感覚。それから、吸われるような感覚。ゆず君は俺のものを口に含んだまま、上目遣いで俺を見た。
その姿があまりにも厭らしくて、俺はまた、身体を震わせる。
ゆず君は、俺の反応を楽しむように、わざと音を立ててしゃぶりつく。唾液で濡れそぼったそれは、いやらしい光を放っていた。じゅぽっ、じゅぷっという音を立てながら、俺のを舐めるゆず君は、何処か楽しそうだ。俺をいじめて楽しんでいるのかもしれない。
「紡さん、声、漏れてますよ? 聞えるんじゃないですか。綾くんに」
「んんっ、んー、ん!」
「ははっ、何言ってるかわっかんない」
と、笑うゆず君の肩を押してみるけど、全然力が入らなかった。
ゆず君は俺の足を広げて、さらに奥まで俺のを飲み込む。喉の奥に当たって、苦しいはずなのに、ゆず君は美味しいものを食べるかのように嬉々として俺のを食べ続ける。
「ねえ、紡さん。イキたい?」
「ん、んっ! んっ」
「じゃあ、僕がイッってって言ったら、イッてくださいね」
そういって、俺のモノから口を離すと、そのまま一気に俺のを扱いてきた。
「ほら、イケよ」
「――っ、ああっ」
耳元で囁かれた言葉に我慢できなくて、俺はそのまま果ててしまった。
「紡さん声出ちゃってますよ~って、気持ちよくて、降りてこられていないですか? まあ、いいや。じゃあ、準備しちゃいますねえ」
痙攣している俺をよそに、ゆず君は持ってきた鞄からローションを取りだして、俺の下半身に垂らした。暖めてもいないそれは冷たくて、一気に意識が戻ってくる。
ゆず君はそのまま、俺の後ろの穴に手を伸ばして、くにくにと指で刺激してきた。
一度受け入れたことがあるそこは、すっかりゆず君の指を飲み込んで、簡単に指を二本受け入れてしまう。そして、その指はバラバラと動いて、中を刺激してくる。
「中々良い感じになってきましたね♡ 僕の挿入れて、我慢できるか楽しみです」
「はー……ぁ、ゆず君、ダメ。これ以上、は」
無駄な抵抗はしてみるが、よいしょっと、足を左右に開かされて、そのまま、穴に熱いものが触れた。
「じゃあ行きますねっと!」
「――――~~~ッ!?」
一気に押し込まれたそれに、声にならない悲鳴が上がる。
声を抑えないといけないのに、あまりの質量に、つい声が出そうになる。足を思いっきり動かしてしまい、ガタンと何かが当たって大きな音を立てて落ちる。まずい、と思った時には遅くて、トントン、と部屋がノックされる音が耳に響いた。
「兄ちゃん大丈夫? 何か、大きな音、したけど」
「んんんー!(ゆず君!)」
「あー大丈夫。綾くんちょーっともの落としちゃっただけだから。心配しないで、紡さんも大丈夫だしッ!」
「ぁうあっ!」
あや君の言葉に応えながら、腰をガンッと打ち付けてきて、思わず声を上げてしまいそうになった俺は慌てて自分の手で口を押さえた。
「ほんとですか? なら、良いんだけど。兄ちゃんが迷惑かけてるならすみません」
「全然、よくして貰ってるから、大丈夫だよ~」
「分かりました、何かあったら言って下さいね。あ、あと、今からコンビニに買い物行ってくるの、何か困ったことあったら兄ちゃんに聞いてください」
「りょ~かい」
パタパタと階段を降りていく音が聞え、俺はほっと胸をなで下ろした。コンビニに行くなら、家の中は俺とゆず君だけに……そう思って、気を抜いていると、先ほどよりも強く深く突き刺さってきて、俺は声を上げた。
「ふぅ、危なかったですね。でも、これで終わりじゃないですよ。これからが本番です」
「んんっ! あぇっ! あぁんっ!」
「い~っぱい、声出しても大丈夫ですからね♡ 紡さん」
「そうっ、いう問題じゃっ、なぁああいっ!」
にこりと笑ったかと思えば、俺の腰をグッと掴んでゆず君は激しく動き始めた。さっきまでは手加減してくれていたのかと思うくらいに激しい律動に、俺はついていけず、ただ喘ぐしかなかった。肌と肌がぶつかる音と、結合部から漏れる水の音。それから、ゆず君の息遣い。全てにくらくらして、俺は口を塞ぐなんてこと頭の中から出て行ってしまい、盛大に喘いだ。
「ゆずっ! くん! あうっ!」
「紡さん、すっごく、良いです! その顔、声っ!」
「んんんあぁあっ!」
コンビニってここから近いし、いつ戻ってきても可笑しくないのに、ゆず君にしがみついてもっとと、自分から腰を振って強請って、また喘いで。
そんな俺を、愛おしそうにゆず君が見つめて、応えるように俺の今欲しいものをくれて。ゆず君が果てる頃には一緒に果てて。あや君が戻ってくる前にどうにかしないと、と急いで後処理をしたのは、また別のお話。