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どんどん母ちゃんの具合が悪くなる。
「母ちゃん…。」
「勲ハリーみたいに復活してみせるから。」
母ちゃんは勲の手を握った。
悲しみにくれながら廊下を歩いていると警察から電話がかかってきた。
「勲君お母さんのコップから特約が検出されたんだ。」
「…!」
「あの白いワンピースの女は人間だ。」
「幽霊じゃなかったのか…。」
「また連絡するよ。」
立ちくす勲を婆ちゃんは抱き締めた。
「母ちゃんは元気になるさハリーを見てごらん。」
ハリーは勲を見て
「ワンワン。」と吠えた。
「婆ちゃん手伝うよ。」
婆ちゃんは頭撫でた。
「ただいま。」父ちゃんが仕事から帰ってきた。
「父ちゃんさっき警察から電話がかかってきて母ちゃんのコップから毒薬が検出されたって。」
「そうか…母ちゃんは?」
「大分弱ってきて…。」
父ちゃんはショックを受けた。
「母ちゃんの様子を見てくる。」
父ちゃんは急いで寝室に向かった。
「晩御飯の手伝いしてくれるかな。」
「うん。」
「母ちゃん勲から聞いたよ死ぬなよ。」
「死なないわよ。」
母ちゃん微笑む。
「勲上手だね。」
「ホント笑」
「婆ちゃんは嘘つかないよ。」
白いワンピースの女は怨めしそうに裏庭で勲を見ていた。
「父ちゃん晩御飯できたよ。」
「なぁ勲今度から勝手に警察にあの白いワンピースの女ことのやり取りするなよ母ちゃんに言われたんだ。」
「わかった…。」
勲はしょぼくれた。
母ちゃんは病院に運ばれた。
「母ちゃん…。」
「ハリーみたいに母ちゃんも元気になるさ。」
「うん。」勲は父ちゃんの言葉を信じて頷いた。
朝ごはんを食べてハリーの散歩をする。
「ワンワン!」ハリーがけたたましく吠える。
「あなた私の計画邪魔しないで。」
「お前のせいでハリーと母ちゃんは…!」
「私ねあなたのお父さんが好きだったのけどある日結婚したのそれがあなたのお母さんよ!」
「ただが片想いで…。」
「子供にはわからないわ。」
白いワンピースの女が勲を襲おうとした瞬間ハリー腕を噛んだ。
「逃げるぞハリー。」
勲はハリーと逃げた。
「待ちなさい!」
「勲どうしたっちゃ。」
「婆ちゃん…。」
勲は泣き崩れた。
「あの女かい。」
婆ちゃんは守るように庇った。
「クゥン。」ハリーの二人の体を巻き付けるように丸まった。