ある夜ー。
「、、んぁ゛、あっ、」
「っはぁ、イきそう?、」
「う、んぁっ、も、むり゛っ」
「はぁ、」
行為が終わり、ベッドに身を委ねる。
「ふっか〜、水いる?」
終わったあとは大体動けないから、照が気を利かせて色々やってくれる
「……まだいらない、」
「そっか。じゃここ置いとくわ」
なんて言いながら、照は自分の水を取って飲みだす。
少し汗が光っている照の横顔を見つめていると、なぜか虚しくなってきた。
曖昧なままずるずると続けてきた関係。
いつまで続くのかなとか、この関係はなんて呼ぶんだろうとか考えて。
どこかで照も同じ気持ちなんじゃないかって期待して。
気持ちが溢れ出して。
つい照に聞いてしまった。
「……照は、、俺らの関係のこと何も思ってないの?」
照が驚いた顔をして、息を詰まらせる。
「なんでそんなこと聞くんだよ」
「だって、俺はもう……”割り切る”とか無理だから」
「……は?どういうこと?」
夜の関係が続くほど、”終わるのが怖い”と感じるようになっていた。
だけど、アイドルとしての立場を考えたら、答えは決まっている。
好きになってはいけない。
手放さなきゃいけない。
「照……やめよう、この関係」
だから、終わせる。
「…ふっかがやめたいならそうしよう」
照は驚きながらもそう答えた。
自分から言っておいて、照の言葉に傷ついた。
やめたくてやめたいわけじゃないんだ。
引き止めてほしいのに。
そんなことを思ったけど俺は恋人でもなんでもないから、照は引き止めもしないんだなとか考えて、また虚しくなった。
コメント
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かなしいな。