全員を殺しかけた私と全員を助けたい私

オーター）なぁイリア

イリア）！！はい！

お仕事中のオーターさんに声を掛けられオーターさんのそばにタタッと近寄りオーターさんの頬に自分の頬を擦り付ける

オーター）可愛いな……って違う

イリア）？？それでは何ですか？

オーターさんから離れソファに座りキョトンとした顔をする

オーター）お前のその耳…何の種族なんだ？

オーターさんに私の耳を指を指され「あ〜、コレです？」と耳としっぽを動かす

イリア）ん〜…冬になって〜雪が降った時に校庭でも見てください！面白いのが見れますよ！

オーター）？？

そんな話から数ヶ月後……

オーター）〜〜…(そう言えば……そんな話があったな…)

ツララと話している時に窓の外を見ると雪が降っていてあの話を思い出した

ツララ）？？オーター……？

オーター）いえ、少し校庭を見ようかと…

ツララ）校庭……？

2人して仕事部屋の窓から校庭を覗くと……

2人）！？イリア/ちゃん！？

イリアが雪に顔を突っ込んで遊んでいた……満面の笑みで…

ツララ）す、直ぐに連れて来ます！

オーター）た、頼む！その間に風呂を入れておく！

イリアサイド）

本能に逆らえず降りしきる雪の中積もりに積もった雪の中に顔を突っ込んで遊んでいるとツララさんに捕まった

イリア）ツララさん？

ツララ）うわっ……冷た……すぐに部屋に…風邪引くよ！

イリア）んぇ？あ、ちょっ……うがぁぁぁあー！

オーターさんの部屋へ連れて行かれお風呂に入れられオーターさんの服を着せられた

オーター）イリア！何であんなことしてたんですか！

イリア）？？えっとですね…私の体の中に入っている血のせいです！

ツララ）血…？もしかして……この耳としっぽに関係してるの？

ツララさんが私の耳としっぽを優しく触り「これと何の関係が…」と聞いて来た

イリア）えっとですね…これは「狐」です！私の体には半分狐の血が入ってるんです！

オーター）狐……か、確かに狐ならあの行動の意味もわかるな

ツララ）？？何の関係があるの？

イリア）えっとですね、狐は雪が降って地面に雪が降り積もった時にああやって顔を突っ込んで果物とかを探すんです！

淹れて貰ったココアを飲みながらしっぽを揺らす

オーター）狐…て事は、発情期もあるか……

イリア）え、何その怖い顔……辞めてください…

オーター）さぁ？

イリア）……ツララさん部屋に泊めてください怖いです嫌な予感がします…

ツララ）来ないで……

イリア）嫌です絶対嫌です部屋に行きます……

ツララ）やだ来ないで……

イリア）ヤダ！絶対ヤダ！オーターさんが怖いもん！ねぇヤダ！来ないで！オーターさん来ないで！

オーター）そんな可愛いのを放っておく訳ないだろ、こっちに来い

イリア）や、ヤダヤダ！ちょ、うぎゃぁぁぁあぁぁ！！！！

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