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「リユージ様、お食事の準備はどう致しますか?」
「なあムイ、カグヤはまだ帰ってないのか?」
「…最近口をひらけばカグヤ先輩の話ばかりですね。そんなにカグヤ先輩が気になるのですか?」
「あーー、いや…ははは。」
そら、身体の繋がりが出来るとはこういうことなんだ。もう意識せざる得ないだろうよ。
「そうだな。」
たしかに、前の俺なら半日帰ってこなくてもここまでカグヤのことを心配はしていなかったかもしれない。不自然に思われても仕方ないのかもな。
「城内に不審者がいる可能性があるらしい。」
「!…本当ですか?」
「それを今、見に行ってもらってる。」
「…それは心配です。」
その時だった。窓際から待ち侘びた声とともにカグヤが戻ってきた。
「ーーリュージ、伝えたいことがある。」
ほっとした。
「遅かったな、心配したぞ。」
「先輩、おつかれさまです。」
「ちょっと…来て。何かイヤな予感がする…。」
「どうした?」
「音が次第に…強くなってきてる。」
「音?」
「ーーずっと地中の中を蠢いているような、そんな気配がする。どんどん強くなってる。」
俺は足元を見る。
「下…」
「さっきから食堂の下あたりを中心に…」
食堂の位置的には地下にあたり、これより下に階はない。
部屋を出ると、俺たちはすぐ食堂に向かった。
ちょうどヴァイオレッタを含む早番のメイドたちが昼食をとっている頃だった。
「リュージさーーん!こっちです!こっち〜!あっ、カグヤちゃんおかえりなさいませ♪わたくしもうお腹ペッコペコです!カグヤちゃんも早く食べませんかーーー!!?」
「……賑やかな子。」
「ソレ一人で食べるのか?」
「え?はい!かなり遠慮して少なめですが全然大丈夫です♡」
山盛りのスパゲッティに、肉モリモリのハンバーグ…
「いただきまぁぁーーす♪」
ドッカーーーーーーーンン!!!!