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その日、私たちは新しい卵焼きのメニューを考えていた。
「やっぱりハムチーズが美味しいですわよね。」
私は多少満腹になりながら言う。
「いやいや、豚肉もやしも捨てがたいですよ。」
ゼルゼディス様は言う。
「でも、豚肉は高いですし…
コストがかかりますわ。」
「うーん…」
そんな話をしながら、卵焼き店の新メニューを決めていく。
決まったメニューは…
・ハムチーズ
・コーンチーズ
・豚肉もやし
・えのき
・パセリ
・ネギ
・ベーコン
・アスパラ
の8種類だった。
とりあえずオープン初日のメニューとしてはまずまずだろう。
「後は、店が出来るのを待つばかりですわね!」
「そうですね!」
♦︎
それから3週間後…
卵焼き店が完成した。
私とゼルゼディス様は店内を飽きる事なく見て回った。
「ここが厨房ですわね!
まぁ、最新の魔法コンロに魔法オーブン!」
私は感激して言った。
「客席もすごいですよ!
15人は一度に入るでしょうからねぇ!」
ゼルゼディス様もとても嬉しそうだ。
「でも、だとしたら私達2人だけで大丈夫かしら…?
あと1人は欲しいような…」
ゼルゼディス様が厨房を、私がウェイトレスをする訳だが、それで回るかどうか心配である。
「うーん…
オープン日はお客様も多いでしょうしねぇ。」
「そうだわ!
お爺さんの息子さんのルクルさんに応援をお願いしたらどうかしら!?」
私は言う。
確か隣街のレストランで働いていたと聞いていた。
「そうしましょう!」
ルクルさんは快く引き受けて下さり、卵焼きの作り方をレクチャーして、いよいよオープンが明日になった。
「えぇと…
豚肉も、ベーコンもアスパラも…
ある…わよね…?」
私は念入りにチェックする。
「大丈夫ですよ、エシャロット。
きっと上手くいきますよ。」
ゼルゼディス様がそう言って和やかに笑った。
♦︎
そして、次の日…
私たちが店に朝6時から入り、仕込みをしていると…
ルクルさんが8時頃にやって来て言った。
「おはよう御座います!
外、すごい行列ですよ?」
「「えぇぇぇぇぇ!?」」
声を合わせる私とゼルゼディス様。
私とゼルゼディス様が窓から見ると、たくさんの領民や隣町からの常連さんが並んでいた。
私たちは張り切って準備して、9時に店をオープンさせた。
人が雪崩れ込み、全席があっという間に埋まった。
ゼルゼディス様は卵焼きを素早く作り、私とルクルさんで席に運ぶ。
目まぐるしい忙しさの中、閉店の17時まで時間はあっという間に過ぎていった。
「お疲れ様!」
「最高の出だしですわね!」
「こんなに繁盛した店は初めて見ましたよ!」
私たち3人は笑い合い、そうして卵焼き店のオープン初日は大盛況で終わったのだった。