さぁ、どうしたものか
まさかこんなに早く来るとは思わなかった
俺は目の前に広がる光景に、ため息をついた
『……………俺ところんは、兄弟や』
強く、風が吹き、髪が俺たちの顔を隠す
それと同時に、ドクンと心臓が動いた
ふわりと、水色の髪が揺れる
キラリと光ったナイフが、キィンと音を立て、力に震えている
「死ねっ!!!死ねよ!!今すぐ!!!」
ころちゃんは声を荒げ、再び斬りかかろうとする
頬から血を垂らし、苦しそうに笑う橙柳は咄嗟に出したナイフで弾き返した
ころちゃんは崩れる体制を瞬時に整え、攻撃を続けた
…まさかこんなに早く来るとは思わなかった
俺は目の前に繰り広げられる戦いを見ながら、苦笑した
2人の仕事の量は、俺が理事長に言って増やしてもらったのに
さては、るぅとくん、か
まぁるぅとくんに隠し事する方が難しい話ではあるんだけど
あんなに嫌がって、だるがっていたシゴトを何も言わず、大きなものから些細なものまで全てのものを引き受けて
あの日初めて見せたあの表情を、何度もするようになって
何を聞いてものらりくらりとかわし、なんでもないと下手な笑顔を見せていた
隠せていると思っていたのだろうか
確かに俺は、君たちにとって、そんな存在かもしれないけど
俺にとって君たちは____
「「そこまで」」
パァン、と言う手の叩いた音が響き、ふと我に返る
下がっていた視線を上げると、そこにはるぅとくんと
「此処は学校だよ。武器をしまって」
條檻ななもりがいた
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