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ちなみにこれメモ帳で書いたの貼ってます
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zmに連れられて辿り着いたのは、前線から一段下がった臨時司令拠点だった。
簡易的な建物の中には、張り詰めた空気と、規則正しい足音が満ちている。
「連れてきた」
zmの声に、机の向こうの人物が顔を上げた。
「……ほう?」
その男――utは、書類を片手にrbrを一瞥しただけで、すぐに理解したようだった。
「A国生まれ。身分証なし。市民権も当然、未取得やな?」
図星だった。
rbrは何も言えず、ただ頷く。
「違法移民扱いやなぁ。普通なら即、収容か強制送還や」
冷静な声。
だが、突き放すような冷たさはなかった。
zmが口を挟む。
「少なくとも、生き延びる力はある」
utは少しだけ口角を上げた。
「……ほな、選択肢は一つや」
机の上に置かれた紙を、rbrの前に滑らせる。
「この部隊に入隊する。
戦果を挙げれば——市民権を正式に与える」
rbrは息を呑んだ。
市民権。
それは「存在を許される証」だった。
「……条件は?」
「厳しいで。
A国出身やから信用はゼロからやし、監視も付くしな」
utははっきり言う。
「それでも、生きる場所は用意したるし」
rbrは紙を見つめた。
そこに書かれているのは、義務と責任ばかり。
だが、拒否すれば行き場はない。
「……入ります」
声は震えていたが、意思は揺れなかった。
utはペンを差し出す。
「今日からお前は、司令部隊所属。
生き残って、市民権を掴み取れ」
その瞬間、rbrはA国の市民でも、ただの難民でもなくなった。
――戦争の中で、居場所を得るための兵士になった。
zmは何も言わず、ただ静かにrbrの背中を押した。
「後戻りはできないぞ」
それでもrbrは、一歩踏み出した。
生きるために。
名を持つために。
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市民権って良くね
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