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洞窟には何が待ち受けているかわからない。雇うなら、応用力の高い女魔術師ががいいだろう。村長はそう考え、魔法ギルドに行くことにした。受付に事情と、払える金額を説明したところ、一人の女魔法使いを紹介された。
「話は聞いたよ。その洞窟に、秘められた魔術の痕跡があるかもしれない。趣味を兼ねて助けてあげようじゃないか。私は攻撃魔法に防御魔法、それから様々な補助魔法を使うことが出来る。物理的な敵だけでなく、実体のない霊体すら倒す魔法は持っているよ。ただ、当たり前だけど魔法が効かない相手には無力だね。さあ、私を雇うかい?」
女魔法使いから説明を受けた村長は、彼女を雇うことにした。
村長の娘と女魔法使いはさっそく出発し、長い道のりを越えて、ようやく「魔の洞窟」へとたどり着いた。道中は特に危険な目にあうこともなかった。この国は治安もよく、危険な魔物もほとんどいない。それだけに、いけにえを必要とする儀式があったことに驚かされる。
洞窟の入口は自然に出来たもののようだったが、中は人工的に作られたものだった。おそらく天然の洞窟をもとにダンジョンを作ったのだろう。地下に続く階段が整備されていた。
その階段を下りていくと、そこは丸いホールになっていた。そして左手に扉があるのがうっすら見える。地上からの光が届くのはここまでのようだ。女魔法使いは〈明かり〉の魔法を唱えた。
「夜空を照らす星明りよ、今ここに我らが足元を照らせ、ステルン・リヒト!」
呪文と共にあたりがほのかに明るくなる。明るくなっても、他に行く場所も見えないので、左手の扉に手をかけ、力を込めるとゆっくりと扉が開いた。
そこは四角い部屋になっていて、正面に奥へと続く通路が、右手には扉がある。
もらった地図によると、ここはまっすぐ正面の通路に迎え、とあるが、もしかしたらこのダンジョンの中に、何か「イケニエを求めている者」の正体や、弱点につながるような手がかりがあるかもしれない。と同時に、もしそうなら、罠や敵など、危険が待っているだろう。戦力を温存し、奥で待つ「イケニエを求めている者」と戦うという手もある。そこであなたたちは――。
5.まっすぐ奥の通路に進むことにする。
6.右手の扉を調べてみる。
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