「瑠衣と渚、帰りまーす!お疲れ様です〜」
「わぁ、もうそんな時間!?おつかれ、バイバイ〜!」
「じゃあね〜!、、、あっ、これ、おつまみだけど食いながら帰んなよ!お腹空いてるでしょ?」
同期の結奈が、おつまみのピーナッツをくれた
「ありがとう、結奈」
すると、横から瑠衣が笑いながら注意した
「ありがとうじゃないでしょ渚〜。結奈、また盗んだの〜?」
「え、えへへへ、、、」
微笑ましいやり取りに、みんなが笑顔になる
綺羅榴さんも、ふんわりと優しい笑みを浮かべていた
『えっ!?綺羅榴さん、結婚するんですか!?お、おめでとうございます!』
綺羅榴さんは恥ずかしそうに笑った
『うふふ。ありがとう。みんなには内緒よ?、、、それでね、もうお金の心配はいらないから、今日でお仕事は辞めようと思っているの』
『そ、そんな、、、』
『何落ち込んでんのよ〜!たまに客としてお店にお邪魔するわ。、、、だからね』
『?』
『それまでは、、、いいえ、ずーっと、ここで、東京で幸せに暮らすのよ。人間はみんな、幸せになる権利があるわ。生まれ持った権利よ。それを否定するなんて許されないことなの。あなたの両親は間違っている』
『綺羅榴さん、、、』
堪えていた涙が溢れ出す
『 幸せになってね。先輩としての、最後のお願いよ』
『っ、、、、、、はい!』
私は、数時間前の会話を思い出して、また泣き出してしまった
「???渚ちゃん、、、?」
「大丈夫〜?」
みんなが心配してくれる中、私は深く、深く綺羅榴さんに頭を下げた
「ありがとうございました、、、私を拾ってくれたことも、親身になって話を聞いてくれたことも、幸せになってねって言ってくれたことも、全部、全部嬉しかった、、、」
「渚ちゃん、、、」
「、、、お元気で!」
最後に綺羅榴さんは、私をそっと抱きしめてくれた
瑠衣は、優しい目つきで私を見守ってくれていた
私は、拭いきれない涙を残したままお店を出た
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