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ー時透sideー

『…え、何…?』

「直談判しに来た」

「ごめんなさいね〜!」

「お、お邪魔します…」

あっ天使が来た

じゃあなかった…

『いや…何の用ですか…』

「直談判だと言っているだろう」

『それ相手に言う言葉じゃないですよね』

「桜餅持ってきたわよ〜!」

「キャ、キャラメル持ってきました…」

キャラメルは永久保存しておこう

『…とりあえずどうぞ』





『…で、なんで直談判に?』

「…紗奈の方から話してくれ」

「わ、わたしですか…?」

紗奈はそう言うと口をモゴモゴしながらうずくまった

「…時透、お前紗奈を自分の部屋に連れ込んで挙句の果てには一緒に寝たそうだな」

『誤解を産ませることしか言っていないですね』

行動は合ってるんだけど…

「それじゃあ、釈明という名の言い訳を聞こうか」

「伊黒さん…」

なるほど、僕に人権はあまりないってことね

『…確かに、僕は紗奈を自分の部屋に連れ込み一緒に寝ました…ていうか一緒に抱き合いました』

「ぐほぉっ?!」

「きゃーー?!伊黒さーん!!」

僕がそう言うと伊黒さんはお茶を吹き出して気絶してしまった

包帯の上からお茶吹き出ることってあるんだな…

「と、ときとうさん…!」

紗奈が慌ててる…

伊黒さんが吹いてる間に目に焼き付けておこ

「…蛇の呼吸…」

『呼吸で僕を殺そうとしないでください』

「大丈夫だ、ゆっくり殺してやるからな」

『殺すとしても即死が良かったんですけど』

「2人とも〜!紗奈ちゃんもいるんだから物騒な話はしちゃ駄目よ〜!」

そうだった…紗奈がいたんだった…

「…本題に戻るとしよう」

伊黒さんがそう言うと刀をしまった

次変なこと言ったら本当に殺されそうだから気を付けないと…

圧倒的に僕伊黒さんに命綱握られてるし…

『…さっきは語弊を産む言い方をしましたが…抱き合ったのにはちゃんとした訳があります』

「犯罪者は皆そう言う」

『伊黒さんは黙っててくれますか?』

『まず、紗奈は魘されていました』

「…!」

僕がそう言うと紗奈はビクッと肩を震わせた

「魘されていた…?」

「本当に?!」

『はい、その後紗奈が飛び起きたんです』

『それで、紗奈が突然泣いてしまって…』

「思春期男子に自分の部屋に連れていかれたら怖いからな」

『何で宇隨さんと同じ反応するんですか』

気になったから紗奈の方を向くと紗奈はまだ俯いたままだった

流石に心配になるな…

あの事話しちゃったら紗奈…傷つくかな…

『…僕から話せる事はこれだけです』

「…えっ?」

紗奈が驚いた表情で顔を上げる

「…それで抱き合ったと…?」

『それに関しては言及しないでください』

僕はずっと気になってた

何であの時紗奈は”ごめんなさい”と言ってたのか

だけど、宇隨さんに紗奈の過去を教えてもらって少しはわかったと思う…

『…もう僕から話せる事はないですよ、それじゃあ帰ってくださいさよならー』

「あら…そうなのね…それじゃあまたね!」

「また紗奈に抱き着いたら明日の朝日を拝めないと思え」

普通に死亡宣告されたんだけど

「…ときとうさん、一緒に話しませんか…?」

『…うん』

「おい時透」

「伊黒さん、お邪魔になるかもしれないから…ね!」

「そうだな邪魔になるな」

従順すぎでしょ…

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時透死亡案件草w

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