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【全9話】
#学園パロ
阿部亮平。
この学校の生徒会長。
成績優秀、品行方正。
教師からの信頼も厚く、
生徒からの人気も高い。
誰に対しても丁寧で優しく、
困っている人がいれば自然と手を差し伸べる。
💚「大丈夫?」
💚「資料、こっちでまとめておくから」
💚「先生、その件なら僕が対応します」
常に落ち着いていて、
感情的になるところを見た者はほとんどいない。
まさに、“完璧な優等生”。
そんな存在だった。
──────────────
放課後。
教室では文化祭の準備が進んでいた。
生徒「阿部くん、これ確認お願い!」
💚「はい、今見るよー」
テキパキと仕事をこなしながら、
周囲にも自然と気を配る。
さすが生徒会長。
誰もがそう思っていた。
生徒「あれ?翔太は?」
生徒「またサボりかー?」
💚「……はぁ」
一瞬だけ、空気が変わる。
💚「呼んでくる」
そう言って立ち上がる阿部。
その表情は、
いつもの爽やかな笑顔ではなかった。
いつもの場所は――――
──────────────
誰もいない教室――
ガラガラ、とドアが開く。
窓際の席で寝転がっていた渡辺が、
ゆっくり視線だけを向けた。
💙「……」
ぎろり、と睨まれる。
そして――
💙「はぁ…」
💚「ため息つきたいのは、こっちなんだけど」
💚「サボんなって言ってんだろ」
💙「……優等生うぜぇ」
次の瞬間。
阿部はズカズカと近づくと、
乱暴に渡辺の頭を掴んだ。
💙「……っ、い゛っ」
💚「早く戻れ」
💙「お前……っその性格、言いふらすぞ」
💚「お好きにどうぞ?」
にこり、と笑う。
けれど――
目はまったく笑っていない。
💚「みんな、どっちを信じると思う?」
💙「……」
💚「結局、日頃の行いなんだよね」
渡辺は悔しそうに舌打ちする。
💚「ほら、早く」
💚「準備、人手足りないんだから」
そう言って手を離し、
阿部は先に教室を出ていった。
💙「……くそッ」
不機嫌そうに吐き捨てながらも、
結局、渡辺は立ち上がる。
その背中を追いかけるように――。
教室へ戻ると――
阿部はすでに、いつもの爽やかな笑顔に戻っていた。
💚「みんな、お待たせ」
生徒「あ、きたきた!」
生徒「亮平、ここなんだけど!」
💚「はいはい、見せて?」
あっという間に人が集まっていく。
💙「……」
その輪に入ることもなく、
渡辺は不機嫌そうに後ろへ立ったまま。
さっき掴まれた頭が、
じんわりと痛む。
──────────────
ある日のテスト返却日――
先生「今回のトップも阿部だ」
教室に拍手が広がる。
生徒「すげー!」
生徒「亮平、あとでここ教えて!」
💚「いいよ」
💚「放課後、付き合おうか?」
生徒「やったー!」
💙「……」
返却された答案を見る。
💙(……また赤点)
💙「……はぁ」
深いため息。
その様子を、
阿部は静かに見ていた。
そして――
💚「教えようか?」
突然、背後から声が落ちる。
💙「……余計なお世話だ、」
すると阿部は、
周囲に聞こえないよう、
耳元で小さく囁いた。
💚「赤点製造機が」
💙「……っ」
イラッ――――!!
勢いよく椅子を蹴る。
ガタン!!と大きな音が響き、
教室がざわついた。
生徒「なになに?」
生徒「また翔太?」
💚「クラスの平均点、下げないでね?」
にこり、と笑う阿部。
💙「……っ」
──────────────
放課後――
阿部はクラスメイトたちに囲まれ、
勉強を教えていた。
もちろん、
勉強以外の目的で集まってるやつもいるだろう。
阿部は昔からモテる。
頭が良くて、
顔も良くて、
愛想までいい。
……昔から、ずっとそうだった。
こいつとは、小学校の頃から一緒。
家も近所で、
何かあるたび比べられてきた。
“亮平くんはすごいね”
“翔太も見習いなさい”
その言葉が、
昔からずっと嫌だった。
高校に入って、
今度こそ離れられると思っていた。
必死に勉強して、
家から近い高校にギリギリ合格した。
――なのに。
入学式の日。
そこには普通に阿部がいた。
💙(……最悪)
どうやら俺は、
こいつから逃げられないらしい。
つづく。
コメント
10件
黒い💚は好物です(゚д゚)ウマー
粗めの2人めっちゃ刺さります(^q^)グヘ…… 赤点製造機wwwww 安打製造機みたいwww
ブラック💚大好きです! ドロドロの方向に走って行きそうな… 💚💙好き🫶
たいち
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