テラーノベル
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文化祭前日――
俺たちのクラスは、お化け屋敷をやることになっていた。
今日はその最終確認。
生徒「じゃあ、亮平!翔太!いってらー!」
💙「……」
💚「はーい!」
💚「ほら、早く行くぞ」
自分たちで作ったお化け屋敷。
……なのに。
思った以上にクオリティが高くて、
渡辺は普通にビビっていた。
入口へ足を踏み入れる。
真っ暗――――。
💚「今のところ問題なさそうだね」
💚「……?」
💚「翔太?」
かなり後ろから、
のろのろついてくる。
💚「へぇー」
💚「怖がりなの、昔から変わってないね」
💙「……知ったような口きくな、」
言い返そうとした、その瞬間。
――ドンッ!!!
目の前に生首が飛び出した。
💙「うわああああああ!!!」
思いっきり腰を抜かす。
💚「っはは、ヤバ……面白すぎw」
💙「笑うな!!」
暗闇で先は全然見えない。
頼れるのは、
前を歩く阿部の声だけ。
💙「……いてぇ」
腰を抜かした拍子に、
背中を壁へ強くぶつけていた。
その時――
すっと、手を引かれる。
💚「こっち」
💙「……」
驚きながらも、
自然とその手を握り返してしまう。
進むたびに大きな音が鳴り響く。
そのたび、
渡辺の手に力が入った。
💚「……」
阿部は何も言わない。
──────────────
そして最後の山場。
暗闇の奥から、
生徒が勢いよく追いかけてくる。
💙「ぎゃああああ!!!」
反射的に、 阿部の背中へしがみつく。
💙「はぁ……っ、はぁ……」
なんとか出口へ辿り着いた。
生徒「どうだった!?」
💚「完璧だったよ!」
生徒「良かったー!!」
周囲が盛り上がる中、
渡辺は俯いたまま、 無言で戻ろうとする。
すると――
💚「……翔太」
肩を掴まれる。
💙「……っ」
そのまま頬を軽く持ち上げられ、
無理やり顔を向けさせられた。
少し潤んだ瞳。
息もまだ乱れている。
💚「……」
阿部は一瞬だけ目を細め――
💚「情けねぇ顔」
ぼそっと呟いた。
💙「……黙れ」
その手を振り払い、
渡辺は足早に戻っていった。
──────────────
文化祭当日――
クラスの出し物も無事終了。
あとは自由に屋台を回っていい時間になった。
けれど阿部は、生徒会の仕事で相変わらず忙しそうだった。
💙(……なんであんなに、一生懸命になれんだよ)
そんなことを思いながら、
俺はいつもの、
誰も来ない空き教室へ向かう。
窓から吹き込む風が気持ちいい。
壁にもたれたまま、
いつの間にかうとうとしていた。
──────────────
しばらくして――
ガラッ。
控えめにドアが開く。
💚「……」
阿部は眠る渡辺を見つけると、
静かに近づいた。
💚「……可愛い」
小さく呟きながら、
そっとおでこへキスを落とす。
💙「……ん〜」
眠ったまま、小さく身じろぐ渡辺。
💚「今日は、俺も疲れちゃったな……」
阿部は苦笑しながら、
渡辺の頭を自分の肩へ寄せた。
💚「お前さ……」
💚「全然、俺の気持ち気づかないよね」
どこか切なそうな表情。
💚「昔からずっとさ」
ぽつり、と零れる本音。
ようやく二人きりになれたこの時間が、
阿部には少しだけ、 特別に思えた。
そして――
渡辺の寝顔を見つめながら、
ふっと柔らかく笑った。
つづく。
コメント
17件
きゅん
黒いのに天使🪽な💚 お化け屋敷企画の💚💙思いだすなぁ😙♪
表では優等生な💚ちゃんも好きな子の前では意地悪になっちゃうのね💕 もうそれは運命なのよ、離れられない運命♡((( お化け屋敷でビビりなのは変わらずで安心🤭︎ そして余裕の💚ちゃん🫶 💚💙1番好きなペアだあああ!!✨️学園パロ楽しみ🤩‼️
たいち
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