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貴 方 の 亡 骸 は 泣 い て い た .
ザーザー…
雨が無情に振り続ける
外は夜なのに
暴風で今にも窓が壊れそうだ
柳「……」
生徒は1人もおらず
居るのは険しい顔をした女の教師
柳「……とーやのかねに…かあさんや…♪」
柳「こんこん…きつねのかあさんや…♪…ベキッ…」
チョークは砕かれ
新しかったものは壊れてしまった
柳「きづいておくれ…いとしのこ…スッ…」
柳「じゃあなッ…最悪でッ…カタカタッ…」
震える手にあるぶら下がる縄を
首へと持っていき
無理矢理笑って
こういった
柳「幸福だった夢ッ…」
そしてまた
彼女はお星様になったとさ
「……それでいい…あの方のために…ボソッ…」
「穢れてしまったものがあってはならない…」
綺麗な花は
いずれ枯れる
そんな事は百も承知だった
お気に入りのおもちゃも
いつかは使われなくなる
そして忘れさられる
mb「…うッ…ぅッ…柳先生ぇ”ッ…」
rd「……」
人は成長するにつれ
強くなるという馬鹿がいる
でもそれは違う
大人になっても
人とは泣くものだ
?「お前ッ…!なんで笑ってんだよッ!ガンッ!」
?「凛夏が死んだんだぞッ?!ツー…」
rd「……ははッwだって面白いんだもんw」
なら俺は?
親友が死んでも笑う俺は一体?
もちろん、人間だ
だって見せたくないじゃん
rd「ぉ”ッえぇ”…ッ!」
吐きたくなるほど
過去の眩しい日々に目を向けるほど
彼奴の
温度のない手に触れるほど
分かってる
分かってるけど
この事実だけは…
rd「…俺もッ…早く行かせてくれないかなぁ”ッ…ズビッ…!」
あの日のことを
泣いて済まされるなら
どれほど楽なのだろうと
考える俺たちはきっと
まだ希望後あると信じ込んでいるのだろう
syp「……」
物音1つしない部屋が
何もかもを支配している
syp「……カツカツ…」
教卓の上がほんの少し濡れている
その理由は突き止め無くてもすぐわかった
syp「…死ぬのが怖い癖に……泣くんやね…スッ…」
上から吊るされてる女教師
死に際さえも美しく
ドライフラワーのように
愛しい俺の運命の人
syp「でも気に食わんなぁ…シュルッ…」
柳「ドサッ…」
だが彼は怒っている
怒り狂った化け猫のように
鋭い眼光は何を捕えるか
syp「先生を殺そうとしてるやつがいる…それは確かや…」
syp「後は…」
愛しき者のためならば…
プルル…プルル…
ガチャ
『……ツーツー…』
電話の今にも途切れそうな音が聞こえる
誰もいない
恐怖だけが体を襲う
『…御前……は…』
そしてこういうのさ
冷酷で
無慈悲な笑い声で
聞いてはいけないあちらの声
「 虎 の 尾 を 踏 む 者 .」
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