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Mist-404
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ダンッ___!!
1人の足音と、それに連動した尋常ではない圧が、ガンマスを除く全員の思考を一瞬、停止させる。
「反逆者さん。」
天使の目は、黄金に輝いていた。
光輪が目に刺さるほど輝いて、その身体からは尋常ではないほどの”熱”がある。
取り巻きが、驚いた顔をした。
「お、お、お前…!?ニュースに載ってたやつだよな………?」
「あぁ、そうだよ。」
メテヲは不敵な笑みを浮かべながら、祈るように手を組んだ。
「…そ、そのねつ、嘘だ、うそだろ?」
「え…もしかして、貴方 って…」
「…驚いた?」
メテヲの目に宿る炎が、大きく揺らめいた。
メテヲの身体は浮遊する。だが彼は、反逆者の方を見つめている。
「…気を付けてね、ガンマスさん。」
メテヲはそう言って、傷だらけのガンマスを見やって、やさしく笑いかけた。
ガンマスもそれでようやく気がついたのだ、自分の至る所から切り傷ができ、血がダラダラと流れていることに。
「…あぁ、ありがとう、メテヲさん。」
反逆者は、ゆっくりと広間を出ようとするガンマスを追撃しようとする。
だがその攻撃は、メテヲの方へと自然に逸れていく。
そして、あの日_洞窟が崩落したあの日と同じ”旋律”を、静かに唱えた。
「_私たちは神というものを殺した。」
規則性など存在しない呪いとは違い、それは_
それは、言葉として成り立つものだ。
もはや神秘的だった。
悪魔の翼など生えていない。
「っうわっ!?急に机が浮いた!!?」
「ぜんこぱす!!アイツを止めろ!!このままじゃ_」
割れたシャンデリアの破片が突然浮いた。
それは1人の反逆者に向け、放たれる。
「っは!?」
狙われた反逆者は間一髪でそれを避ける。
メテヲはそれを見て、楽しそうに笑った。
首すれすれを通過する破片が、取り巻きの首に軽い切り傷を負わせる。
「やるじゃん!ははは!」
あの日の暴走状態の時とはまるで違う、それは心から楽しんでいるようであった。
「プロクティル適合者を舐めんなよ!!?いくら同類とはいえ、皇にペコペコしてんならてめぇも敵だ!!」
そう言って、切り傷を負った反逆者は銃を構える。
「…それ、メテヲも同じなんだけど?」
「…っははは!!なんにも怖くないね!」
「ッチ…!!」
挑発的なメテヲに、取り巻き全員が憤り、それを剥き出しにする。
「っざけんなぁあ!!都合が良すぎんだよ!!」
「ぜんこぱす!!やれ!!このクソ野郎を!!」
「全員クソだ!クソだクソだ!!」
メテヲは、旋律を続けた。
「…神は言った、私達に殺されることが一番の屈辱であると。」
大地が揺れる。
広間が崩壊する。
メテヲはその様子を見て、ため息をついた。
あまりの振動に立てなくなった反逆者を誰1人見もせず、ただ崩れる広間がメテヲの目には止まった。
「…だから使いたくなかったんだけど…そんなこと言ってる場合じゃないよね。」
「…確認はあの人にしたし…」
まるで幻覚でも見ているような、勝利を確信して余裕を見せているのか、反逆者のことなど見もしていない。
取り巻き全員が、壁の方へと吹き飛ばされ、館にヒビが入り背中を痛める。
「てっっめぇ…!!いくら皇の犬だからって…!!俺らにみたいな被害者を侮辱して楽しいかよ!!?」
傷を負っていない、ぜんこぱすから一番近い場所にいる取り巻きが叫ぶ。
ぜんこぱすの爪が、浮遊するメテヲに向けられ、飛びついた。
「ぁああ゛あっ!!!!」
ザシュゥッ!!と身体が裂かれた感触と音はした。
だがメテヲは、それを受けてもなお、なにも反応を見せなかった。
「…洞窟で岩に当たりまくった時よりはマシかなぁ。」
「うるさい!!ぽれは皇を殺す!!邪魔するなら同類だって殺す!!」
何度も何度も、爪がメテヲを切り裂く。
傷は入っているし、ありえない速度で再生しているわけでもない。
それなのにメテヲはただ笑ってそれを流すのみで、痛がるような様子も全く見せない。
「…そこの熊っぽい人?が一番強いんだろうなぁ〜。」
「仲間のために戦うのって、本当勇気が出ることだよね。」
「…アドレナリンも、大量に出る。」
「いいなぁ〜本当…。」
「…力、仲間を殺すために使っちゃったんだよ、メテヲ。」
「…!?」
彼は孤独を吐露した、だが相も変わらず、取り巻きに撃たれぜんこぱすに切り裂かれても動じない。
「…っ!!うるさい!!」
ぜんこぱすは思い切りメテヲの方へ飛びかかり、メテヲの組まれた手を切り裂いた。
「…!やるじゃん」
メテヲは旋律を即座にやめると、浮遊をやめながらぜんこぱすを見やった。
「すぐに突破口を見つけるなんて、さすが一番適応できてそうな人だ。」
「いや、人なの?熊?」
ぜんこぱすは舌打ちをする。
「黙ってよ…」
「奴隷の苦しみも知らないくせにぃいいぃ!!!!」
ぜんこぱすの動きは突然、2段階は強化を受けたかのように俊敏になり、能力なしのメテヲでは到底追い切れない速度になっていた。
少し動揺するうちに、背後に、小さいくせして圧のある影が迫る_
メテヲの右手の指からは血が流れ、広間を赤く染める。
メテヲは肘でぜんこぱすの鋭い爪を受けるが、骨をギリギリ貫かないほどの深い傷を負った。
「っく…!」
メテヲはしばらく生身で戦わなくてはいけないことに少しの不安を覚えるが、その事実や痛みは今どうでもいい。
_今は、暴れるぜんこぱすを止めるところからだ。
コメント
1件
いやー、第57話も熱かったわ!メテヲの「ぜんこぱす」使った戦闘、めっちゃカッコよかった。あの不敵な笑みと、傷だらけになっても動じない精神力、反逆者たちを挑発しまくる余裕…まじで痺れる。特に「力、仲間を♡♡♡ために使っちゃったんだよ」って吐露したシーン、胸にグッときた。孤独抱えながらも戦い続ける姿に、もっと応援したくなる。続き楽しみにしてる🔥